3DプリンターメーカーのXYZprinting, Inc.は、「IFA 2015」(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)に出展し、ハンディタイプ3Dスキャナー「XYZ Handheld 3D Scanner」および3Dフードプリンター「XYZ 3D Food Printer」が数百点もの作品の中から、Envisioneering Show Stoppersイノベーションデザイン大賞(Innovation and Design Award 2015)を受賞したことを発表した。
XYZprintingは2014年にIFAに初出展した際、3Dプリンター「da Vinci 1.0 AiO」が当賞を受賞した。今回受賞した製品は、イノベーション製品やスマート家電などのカテゴリーに属する。
今回、XYZprintingは「IFA 2015」に前述のハンディタイプ3Dスキャナー、3Dフードプリンター、そしてスマートロボット「XYZrobot」、生体情報計測スマートスーツなどの革新的な製品を数多く出展した。
<XYZprintingのハンディタイプ3Dスキャナーであらゆるものを手軽に記録>
XYZprintingのハンディタイプ3Dスキャナー「XYZ Handheld 3D Scanner」は重さわずか198gで、扱いやすいU字形状となっている。USBポートに挿すだけで簡単にスキャンでき、3Dという新たな方法であらゆるものを記録することができる。インテル® RealSense™ テクノロジーを搭載し、あらゆる形やサイズの3D対象物をより速く、簡単かつ正確にフルカラーでスキャンすることができる。また、3Dモデリングの時間も短縮され、オブジェクトの外観を素早くデジタル化して即座に立体画像として表示でき、平面画像の立体化とは一線を画しているという。
<XYZprintingが描く、3Dフードプリンターのある未来のキッチン>
XYZprintingはリーズナブルな3Dプリンターや新技術を取り入れたさまざまな製品の研究開発に注力している。今回出展した3Dフードプリンター「XYZ 3D Food Printer」は、特許出願中のデジタル制御技術によってチョコレートやクッキー、ピザに至るまでさまざまな食品の3Dプリントを実現し、オリジナルの創作料理を可能にする。
家庭でのお菓子作りは、かつてはたくさんの道具と材料を準備し、レシピを考えるという複雑で長い工程が必要とされていた。XYZprintingはフードプリンターと簡単調理の市場をビジネスチャンスと捉え、簡単で便利なこの「XYZ 3D Food Printer」を開発し、生活の領域にアプローチした。XYZ 3D Food Printerを使っておいしい料理を作る、このような光景が近い将来、各家庭のキッチンでも見られるようになると考えているという。XYZprintingは2015年末より順次、各国で3Dフードプリンターの販売開始を予定している。(日本での展開は現時点で未定)
<初公開、XYZprintingのスマートロボットとスマートスーツが異彩を放つ>
XYZprintingが「IFA 2015」にて初めて出展した新製品のスマートロボット「XYZrobot」は、オートナビゲーション、プロファイリング、モニタリングなどの能力を備えているだけでなく、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)により、ユーザーがどこにいても携帯電話やタブレットを通じてロボットを遠隔操作でコントロールすることができる。さらにはその映像信号を利用して遠隔会議や情報伝達を行える。
そのほか、XYZprinting,が開発した最新の生体情報計測スマートスーツは、多用途の運動センサーとして機能する。屋外で心拍の乱れが生じるのを防ぐため、ユーザーの心拍を計測し、有酸素効果の有無を伝える。5タイプの個人トレーナーのアプリケーションを内蔵しており、アプリケーションに接続できない場合には歩数計として機能する。
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