NRIサイバーパテント株式会社と、人工知能(AI)を駆使したビッグデータ解析事業を手がける株式会社FRONTEOは、NRIサイバーパテントが提供する特許情報サービス「NRIサイバーパテントデスク2」と、FRONTEOが提供する人工知能による特許調査・分析システム「Lit i View PATENT EXPLORER(以下、「PATENT EXPLORER」)」の連携により、特許調査におけるAI活用の促進を目指す協業を開始する。
国内だけでも、年間約30万件行われている特許の出願手続きに代表される知的財産分野においては、膨大な文献を対象とした調査、分析に多大な労力と、高い専門スキルが求められている。
今回の両社の取り組みでは、高度な検索機能と多彩な閲覧機能を持つ「NRIサイバーパテントデスク2」と、FRONTEOが独自に開発した人工知能「KIBIT(キビット)」により特許の調査・分析作業を効率化させる「PATENT EXPLORER」の2つを連携させることで、先行技術調査や無効資料調査など、調査・分析作業の効率化を実現。この連携を活用した業務イメージは、以下のとおり。
- 「NRIサイバーパテントデスク2」による文献の絞り込み
「NRIサイバーパテントデスク2」のキーワード検索などの多様かつ高精度な検索機能を用いて、膨大な特許文献から調査・分析対象となる文献の絞り込みを行う。 - 「PATENT EXPLORER」による特許文献のスコアリング
1で得られた文献の中から教師データを指定し、人工知能「KIBIT」で関連度の高さ順にスコア付けを行う。この場合の教師データとは、無効にしたい特許に係る特許公報など、調査の対象となる特許文献(もしくは発明の特徴を明確に列挙したテキスト)。 - 「NRIサイバーパテントデスク2」による特許文献のレビュー
2でスコア順に並べ替えられた文献を、「NRIサイバーパテントデスク2」が搭載する多彩な閲覧機能を用いてレビューする。
これにより、例えば1,000件の特許文献調査に際して、「PATENT EXPLORER」によるスコア付けを行うことで、上位10-20%(100-200件)の文献調査に注力できるなど、調査効率の大幅な向上が期待できる。また、スコア付けされた結果のフィードバックを行うことで、人工知能「KIBIT」が再学習を行い、より精度の高い結果を導くことが期待できるという。
【関連リンク】
・NRIサイバーパテント(NRI Cyber Patent)
・フロンテオ(FRONTEO)
・NRIサイバーパテントデスク2
・Lit i View PATENT EXPLORER
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