2018年1月にAmazon Goの1号店がシアトルでオープンした。
Amazon Goとは簡単にいってしまえば、レジの無いコンビニだ。そのAmazon Goの1号店がオープンされてから約2年が経過したが、今ではシカゴに6店舗、ニューヨークに7店舗、サンフランシスコに4店舗、シアトルに5店舗と、着実に店舗数を増やしている。
また、ブルームバーグが報じたところによると、Amazonは2021年までにAmazon Goを最大3,000店舗オープンする計画だという。この真偽は定かではないが、Amazon Goのオフィシャルサイトを見てみると、近日にさらに3店舗オープンされるようで、店舗を拡大していく動きは見られた。
Amazon Goの何が良いのか。それは、レジが無いという点だ。レジが無ければ、レジの行列に並んで、目の前のお客と店員のやりとりを眺めている時間がなくなる。そのため、買い物客のストレスが軽減される。
では、レジが無いのに、なぜ店舗として運営が可能なのだろうか。そもそもAmazon Goを利用したい場合にどのような手続きを経て利用が可能となるのだろうか。
Amazon Goの利用方法
Amazon Goを利用する方法を「入店前」と「入店後」の2つに分けて解説する。
入店前
まず、Amazon Goで買い物をしたいと思ったら、スマートフォンでAmazon Goのアプリをダウンロードしなければならない。
実際にダウンロードしてみる。
ダウンロードしたアプリを立ち上げると、「Welcome to JUST WALK OUT SHOPPING」と書かれたオレンジ色の画面が表示される。画面を進めると、Amazonアカウントにサインインするか、新規でアカウントを作成するかという2択が表示される。新規アカウントを作成してみると、クレジッドカードを登録する画面になる。登録を終えると、請求先を登録する画面になる。
請求先を登録する際に必要となる情報は下記の通り。
- Full name 氏名を記載する。
- Address Line1 市町村の後を記載する。
- Address Line2 建物名を記載する。
- City 市町村を記載する。
- State/Province/Region 都道府県を記載する。
- ZIP 郵便番号を記載する。
- Phone Number 電話番号を記載する。
請求先の登録が完了すると、以下のQRコードのような入場キーが作成される。この入場キーがAmazon Goの店舗に入る際に必要となる。
これで入店前の準備は終わりだ。
入店後
入店後については、公式サイトで動画にて説明されている。
入り口にはゲートがある。そのゲートにあるスキャナーにさきほどの入場キーをかざすことで、ゲートが開いて入店できる。

ゲートが開いたあとは、普通のコンビニやスーパーと変わらず、欲しい物を手に取っていく。ただし、手にとったものはそのまま自分の持っているカバンやリュックなどに詰めてよい。

商品を手に入れたら、最初に入ってきたゲートを素通りするだけでよい。ゲートを素通り後、約30分後、アプリに購入品目の一覧が送られてくる。もし、購入内容に間違いがあればクレームを入れて返金処理することも可能だ。

購入品目の一覧に間違いがないようなら、そのまま当初登録してあったクレジットカードから自動的に決済が行われる。
なぜレジなしが実現できるのか?
買い物客は店舗に入って、品物を手に取り、そのまま出ていくが、買い物客が手にとった物は、Amazon Goのシステムがしっかり認識し、自動的に決済するようになっている。どのような仕組みなのだろうか。
Amazonの公式サイトでは、この仕組みについて以下のように説明されている。
自動運転車で使用されているのと同じ種類のテクノロジー(コンピュータービジョン、センサーフュージョン、ディープラーニング)により、チェックアウトなしのショッピング体験が可能になります。Just Walk Out Technology(そのまま外に出るための技術)は、棚から製品が取り出されたり、棚に戻されたりしたことを自動的に検出し、仮想カートで追跡します。買い物が終わったら、店を出るだけです。少し後に、領収書をお送りし、Amazonアカウントに請求します。
アメリカへ行く機会があれば、是非、利用してみてほしい。
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現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。特にロジスティクスに興味あり。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。