第5回目となるCEATEC JAPAN 2016のレポートは社会エリアを中心に行っていく。
オムロン
オムロンのブースではAI(人工知能)技術を使った卓球ロボット「フォルフェウス(FORPHEUS)」と実際に対戦することのできる企画が行われていた、フォルフェウスのAIは対戦相手のレベルをラリーによって自動的に判断し、相手のレベルに合わせた球を打ち返すというコーチ機能が備わっている。
エプソン
エプソンにて展示されていたインタラクティブプロジェクターを使用すると、プロジェクターによって投影された映像に触れることで画面の操作が可能になり、電子資料にホワイトボードのように文字などを書き込むことができる。このプロジェクターを使用することで投影映像をタッチパネルのように使用することができる。
EPSONにて展示されていたウェラブルグラスは縁がシームレスになっており、グラスに投影された映像を見ながら、周りも視認することができる。ドローンによって撮影されている映像を見ながら、周囲の状況を確認することも可能だ。
HONDA
ホンダのブースでは、3Dプリンターで作成された車のパーツの展示が行われていた、少品種大量生産から、多品種少量生産を行っていくために有用な3Dプリンタ技術の可能性を示した展示であった。
TOYOTA
KIROBO miniの展示が大きく行われており、体験コーナーである「WITH KIROBO miniお話体験ブース」の希望者は閉会まで絶えることがなく、KIROBOの注目度の高さが確認できた。KIROBO miniは約4万円で2017年から販売が予定されており、TOYOTAが販売するということもあり、自動車との機能連携などが気になる製品だ。
富士通
ブースにて体験することも可能になっていた、「Ontenna(オンテナ)」はマイクとバイブレーター、LEDが内蔵されており、マイクが音圧を検知して256段階の振動と光の強さに変換、音のリズムやパターン、大きさを髪の毛へ伝える。振動の強弱によって距離感がつかめ、頭の左右に付ければ方向も把握可能だ。さらに、光ることでまわりの人と音の情報を共有することもできる。
本来は聴覚に障がいを持つろう者のために開発されたデバイスではあるが、音という聴覚情報を、視覚、触覚情報に変換し伝えるという点で発展性がある製品だ。
PANASONIC
パナソニックが開発した、HD-PLCは既存の電力線を使用して、通信線として用いることができる。今までは通信距離が問題となってきたが、2つの端末を1対1で通信させるのではなく、間にある端末に情報を中継してもらいながら通信を行う、マルチホップ機能を実装し、通信距離を最長数㎞まで可能としている。
DENSO
この将棋ロボットは盤上に置かれた駒を備え付けられたカメラでとらえ、画像認識を行うことで、駒を掴む、成る場合には裏返す、といった動作を行う。駒を掴む動作も吸着式ではなくグリップで掴むため、正確な動作がこなせるロボットだ。
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【関連リンク】
・オムロン(OMRON)
・エプソン(EPSON)
・トヨタ(TOYOTA)
・富士通(FUJITSU)
・パナソニック(Panasonic)
・デンソー(DENSO)
・ホンダ(HONDA)
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コンサルタント兼IoT/AIライター 人工知能エンジン事業の業務支援に従事するかたわら
一見わかりにくいAIの仕組みをわかりやすく説明するため研究中