ハタプロとセラク、LPWA通信による農業IoTデバイス接続の実証実験を実施

株式会社NTTドコモと共同で39Meister事業を運営する株式会社ハタプロと農業IoTサービス「みどりクラウド」を行う株式会社セラクおよび長崎県南島原市は共同で、農地におけるLPWA通信の実証実験を行った。

同実験は、39Meisterが開発したLPWA送信装置およびゲートウェイ装置を用いて、セラクが同市加津佐地区に開設している拠点「南島原農業IT研究所」、および、同様に同市内にあるながさき南部生産組合の事務所からその周辺にあるみどりクラウド利用者の圃場の間において、LPWA装置による通信の実用性について検証を行った。

セラクは、2016年に「南島原農業IT研究所」を設立し、南島原市と共同で、IoTによる農業の効率化に特化した研究開発活動を行ってきた。すでに市内の複数の農家において農業IoTサービス「みどりクラウド」を導入し、圃場環境モニタリングデータの収集や利活用を進めている。

これまで、収集した圃場環境モニタリングデータをクラウド上に蓄積するために通信キャリアが提供する携帯回線網を用いてデータ転送を行っていたが、電源や3G回線電波の確保などの制約があったことから、LPWA通信の持つ低消費電力および広範囲のエリアで通信可能であるという特性に注目した。

また、LPWA通信は同市のような高低差のある場所ではより広範囲に通信が可能となる特性を持つことから、39Meisterが開発するLPWA装置と、みどりクラウドの環境モニタリング装置「みどりボックス」を接続し動作させることで、農村地域におけるLPWA通信の実用性の検証および農業IoTにおける有効性の検証を目的とした実験を行うこととなった。

39Meisterは、今回の実験に際し、ハタプロ社の持つLPWAハードウェアの設計・開発技術に加え、NTTドコモが培ったLPWA技術や通信エリア分析ノウハウを融合し、機器の開発からエリア設計、実験データの取得・分析までの包括的なLoRaソリューションを提供した。

今回の実験により、農村地域におけるLPWA通信の実用性について確認できたことで、今後、「みどりクラウド」専用センサーデバイス「みどりボックス」をLPWA通信に対応させることによりLPWA通信を農業分野に活用できることを実証することができた。

今回の実験に参加した三者は今後、同市内の農家を広くカバーするLPWA通信網を構築することで、圃場環境モニタリングとデータ収集およびその利活用を推進するインフラ環境を整備し、南島原地域の農業生産性向上を最新のIoT技術と通信技術を駆使して具体的な形で支援することを予定している。

【関連リンク】
NTTドコモ(NTT docomo)
ハタプロ(hatapro)
セラク(SERAKU)

Previous

京セラ、IoTネットワーク「SIGFOX」のサービス提供を開始

AT&T、KDDI、NTTドコモ、Orangeら9社、IoT向け通信方式「Cat-M1」の展開に合意

Next