最近の家庭には、Wifiルーターが入っていて、家でネットを介して、映画を見たりしてる人も増えたのではないだろうか?
そんな中、Googleが、つながるWifiルーター、OnHubを作った。ムラのあるネット接続に煩わされることがなくなるというものだ。デザイン面は、これまでのルーターと違い、ライトがピカピカしたりしない、クールな作りになっている。
起動時も、一番早くつなげるチャネルを自動で選択したり、ネット接続が常にいい状態になるようにデザインされたアンテナとソフトウエアが用意されている。それで、トップスピードでネットを介した映画鑑賞が実現できるというのだ。
また、OnHubには、iOSとAndoroid用のシンプルなアプリが用意されている。パスワードもタップするだけで自分自身や共有したい友達に送ることができる。セキュリティ面においても、OnHubは最新情報に自動的にアップデートする機能がある。Bluetoothや、802.15.4フォーマットでの接続ができるスマートデバイスもサポートしている。
これらの仕様を見ている限り、Googleは、家のIoT(コネクテッド・ホーム、スマートホーム)の中心となる、ネットワークハブのポジションを取りにきたと考えるのが妥当だろう。
今後、あらゆるものがインターネットに接続する際の家における出入り口となるWifiルーターをGoogle製品で抑えるということは、そこに流れるトラフィックもGoogleがコントロールできる可能性を示唆する。
インターネットにおける、入り口である、「検索」とうハブを抑えているのと同じことだ。
確かにホームルーターは安定性も低く、繋がりづらかったりすることも多いので、魅力的に映る商品ではあるが、繋がりづらい原因がルーターにあるということを理解できる人は少ない。
プリセールスでも$199.99という価格は決してお手頃価格とは言えないことを考えると、せめてAmazon Echoのような付加価値をつけていかないとなかなか厳しい商材となるだろう。
参考:google
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。