PALTEK、非接触バイタルセンサーを活用した保育・介護向け見守りシステムを提供開始

株式会社PALTEKは、バイタルセンサー技術を利用した呼吸見守りセンサーや共振美顔器などを開発する株式会社リキッド・デザイン・システムズと販売代理店契約を締結したと発表した。

PALTEKはリキッド・デザインが開発する見守りシステムを保育施設や介護施設などに提供することにより、睡眠状況を監視することで安心・安全な施設運営をサポートする。また、本年9月には東京都など一部の地方公共団体において、乳幼児を監視するモニターやセンサー等の設備導入を促進する助成金の支給が決定された。

少子高齢化が進む日本において出生率を高めることは喫緊の課題のひとつと言われており、国や各地方自治体などでさまざまな施策が講じられている。2015年に始まった「子ども子育て支援新制度」もその一環の施策であり、0歳児~2歳児の乳児を主に預かる小規模保育が認可事業となり、乳児保育の機会が増加している。

その一方で、保育施設では乳児が突然死亡する乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome:以下、SIDS)などの発生を防ぐため、SIDS突然死予防チェック表により、0歳児は5分、1歳児は10分ごとに睡眠時の姿勢・顔色・呼吸の状態をきめ細かく観察し、結果を記録するように規定されている(※1)。

しかし保育現場では待機児童問題により定員限度一杯の子供をあずかっている上に、保育士が不足している状況であり、保育士の業務負担は高くなっているという。

国や地方自治体もこれら問題に対する支援をはじめており、本年9月には東京都が待機児童解消に向けた追加対策(7:保育所等における児童の安全対策を一層強化)において、監視モニターやベビーセンサー等の設備導入を促進するために補助上限額100万円(補助率10/10)を展開すると発表し(※2)、埼玉県川口市も睡眠中の呼吸を常時測定する乳児用呼吸モニターの購入費を助成すると発表している。

リキッド・デザインが提供する呼吸や体動を監視する生体センシング技術を活用した製品群は、これらの問題解決を目的とされている。

たとえばリキッド・デザインが乳幼児向けに開発した呼吸見守りセンサー「IBUKI」と保育施設用の「IBUKI PLUS」は、同社がSIDSによる乳幼児の死亡を減らすために開発した製品だ。保育施設に呼吸見守りセンサー「IBUKI PLUS」を導入することで、保育士はiPadで乳幼児の睡眠状況を6人同時に見守ることができるため、異変を速やかに知ることができ、もしもの時にも素早い対応をすることが可能だという。

呼吸見守りセンサーは、労働力人口が減るこれからの日本が抱える問題に対して、遠隔地での被介護者の見守りや、介護スタッフによる見回り作業や異常時の対応負担軽減などを提供できる。また、潜在的な患者は国内で200万人以上いると言われ、循環器疾患との深い関わりがあることが明らかになっている睡眠時無呼吸症候群(※3)の発見にも活用できると考えられる。

※1 横浜市認可保育所・家庭的保育事業・小規模保育事業 新規事業者向け説明会資料(施設・事業を運営する際の留意事項)より
※2 東京都、待機児童解消に向けた追加対策(2017年09月15日、報道発表資料)
※3 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS):
睡眠時無呼吸症候群とは、「睡眠時」に「無呼吸」状態になる病気のことで、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上または7時間の睡眠中に30回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断される。睡眠時無呼吸症候群は単に呼吸が止まるだけの病気ではなく、心臓、脳、血管に負担をかけ、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併する危険が高まることがわかっている。
(「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン(循環器病の診断と治療に関するガイドライン2008-2009合同研究班報告)」)

【関連リンク】
保育施設用 見守りシステム「IBUKI PLUS」
パルテック(PALTEK)
リキッド・デザイン・システムズ(LIQUID)

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