東京ガスとNTTドコモ、ガススマートメーター向け低消費電力技術「eDRX」対応LTE通信端末を開発、実証実験を開始

東京ガス株式会社と株式会社NTTドコモは、ドコモがガススマートメーター向けに開発した低消費電力通信技術「eDRX※1」対応LTE通信端末(以下、eDRX対応通信端末)の実証実験を開始した。

同実証は、東京ガスが新たに設置する試験用ガスメーターを対象に実施。eDRX対応通信端末は、検針など通信頻度が低い業務を前提としており、基地局から送信されるデータの受信タイミングを長周期に設定しておくことで省電力化が可能となる。

これにより、従来型の通信端末と比べ、90%(※2)以上の消費電力が削減され、電池駆動で10年以上の稼働が期待できる。両社は同実証で、消費電力削減効果と最適な受信タイミングを検証するとしている。

同eDRX対応通信端末は、NTTドコモが2016年4月より東京ガス、大阪ガス株式会社、東邦ガス株式会社、NTTテレコン株式会社の4社の協力を得て開発し、パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社が機器供給したものだ。今後、大阪ガス等でも同様に実証実験を行う予定だという。

※1:eDRXはExtended Discontinuous Receptionの略称で、低消費電力を実現する技術の一つ。時間間隔を空けて信号を受信することで、待ち受け時の消費電力を削減することが可能となる。
※2:サンプル機を用いて、間欠受信時間を1.28秒(=eDRX非適用)、81.92秒(=eDRX適用)、かつ低消費電力UIM(User Identity Module)を利用という条件下で測定した結果。

共同実証実験の概要

東京ガスの検針業務の自動化に向けて、eDRX対応通信端末、および通信システムの性能・有効性を評価する。

具体的には2017年度に50世帯、2018年度に500世帯の戸建て、集合住宅に試験用ガスメーター、eDRX対応通信端末を設置し、通信成功率や通信所要時間、eDRX対応通信端末の消費電力に関する評価を行うとしている。期間は2017年11月9日~2018年12月31日だ。

各社の役割について、東京ガスは試験用ガスメーター、通信端末の設置、および通信成功率、通信所要時間の評価を行い、NTTドコモはeDRX対応通信端末の低消費電力化に向けたネットワークパラメーターの調整、通信品質及び消費電力の評価を行う。

実証実験用eDRX対応通信端末の概要

東京ガスとNTTドコモ、ガススマートメーター向け低消費電力技術「eDRX」対応LTE通信端末を開発、実証実験を開始

端末の特長は以下の通りだ。

  • 低消費電力対応:低消費電力通信技術「eDRX」に対応しており、電池駆動による10年以上の稼働が可能。
  • 全国のLTEエリアで利用可能:LTEネットワークに対応するため、全国のLTEエリア内で利用できる。
  • 双方向通信対応:双方向通信に対応しており、通信端末からのデータ通信のみでなく、試験用センターシステムから通信端末を遠隔制御することが可能。
  • ガススマートメーター用広域端末仕様準拠:NPO法人テレメータリング推進協議会で標準化された広域端末仕様に準拠。また、通信インターフェースはUバスを搭載。

端末の仕様は以下の通りだ。

  • LTEモジュール
    • バンド:NTTドコモ 4G LTE
    • ピーク速度:UL:5 Mbps DL:10 Mbps
    • カテゴリ/規格度:Cat.1(eDRX対応)
  • 外部インターフェース
    • Uバス接続:2ポート
    • 電源入力コネクタ:電池パック接続用1個
  • サイズ:135mm×84mm×50mm
  • 質量:600g以下
  • 防塵・防水性:IP54

【関連リンク】
NTTドコモ(NTT docomo)
東京ガス(TOKYO GAS)
大阪ガス(Osaka Gas)
東邦ガス(TOHO GAS)
NTTテレコン(NTT TELECON)
パナソニック システムソリューションズ ジャパン(Panasonic System Solutions Japan)

Previous

飲食店におけるテーブルのIoT化 注文0分、会計0分のオーダーシステムへ ーボクシーズ Putmenu 鳥居暁氏

トヨタとあいおいニッセイ同和損保、コネクティッドカー向け運転挙動反映型テレマティクス自動車保険を開発

Next