大日本印刷株式会社(以下、DNP)と株式会社DNPコミュニケーションデザイン(以下、DCD)は、福井県立大学の恐竜学研究所と共同で「VR恐竜展システム -福井恐竜編-」を企画・開発した。
このシステムは、画像認識とVRの技術を用いてDNPが開発した、生物としての恐竜や恐竜研究に触れることができる教育向けの体験コンテンツだ。
利用者は、展示会場の実物模型の中に、恐竜・壁・人物などのミニチュアパーツを自由に配置し、展示会場を原寸のスケールで作成することができる。
作成した空間はディスプレイに表示され、利用者はゲームコントローラを使って、空間を移動して展示を鑑賞することが可能だ。
表示する恐竜には、同大学が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」を活用しているほか、同大学の今井拓哉准教授の監修のもと、バーチャル空間での恐竜の解説パネルの設定や、展示会場内を鑑賞して周る導線の設計など、実際に恐竜展を企画する際の工程を体験できる仕様となっている。
今後DNPは、同システムを基にしたワークショップ向けツールの開発や、同大学との新たな恐竜コンテンツの開発などを推進するとしている。
また、地域の魅力を体験できるコンテンツや美術館・博物館との鑑賞システムの開発など、DNPの取り組みとも連動させていく計画だ。
なお、同システムは、2024年7月17日から、福井県立恐竜博物館の本館3Fで公開される予定だ。
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