IFSは、同社の産業用AI部門であるIFS Nexus Blackと、AI企業のAnthropicとの戦略的パートナーシップを、年次イベント「IFS Industrial X Unleashed」にてを発表した。
そして、パートナーシップの第一弾として、産業特化型AIソリューション「Resolve」も披露された。
「Resolve」は、Anthropicの生成AI「Claude」が活用数されている。千枚に及ぶ設備画像の分析や、センサ計測値の相関、視覚検査や運用データ全体のパターンの統合により、人間が見落とす可能性のある問題を予測・防止し、故障に至る前に異常を検知する。
すでに「Resolve」は、ウイスキーをはじめとする酒造メーカであるWilliam Grant&Sons社に採用されている。
現在、「Resolve」は複雑なプラント設計図を読み取り、既存センサと連携して故障を事前に予測。また、技術者が実際に必要とする情報に基づいて異常診断を行っている。
以前はデータが分断されていたために予防的対応が難しかったが、「Resolve」により、現場技術者は「パイプの異音」「部品の不自然な動きの映像」「圧力変動」などをもとに問題を特定できるようになった。
これに伴い、蒸留所のダウンタイムは大幅に削減され、生産量も向上した。通常運用が確立されれば、年間で約840万ポンドのコスト削減が見込まれている。
William Grant&SonsのCTO兼事業成長担当責任者バドリ・ナラシムハン氏は、「IFS Nexus Blackは汎用的なソリューションを無理に適用しようとせず、実務に即した迅速なイノベーションで、実際の成果に直結している。」とコメントしている。
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