企業のグローバル化が進む中、経理部門では多様な形式の証憑処理が増加し、手入力による業務負荷とミスの発生が課題となっている。
特に海外拠点を持つ企業では、各国の税制や会計基準に対応しながら、迅速かつ正確な経理処理が求められている。
こうした中、ビジネスエンジニアリング株式会社 (以下、B-EN-G)は、同社が提供するクラウド型国際会計&ERPサービス「GLASIAOUS(グラシアス)」において、AI-OCR機能を正式提供することを発表した
「GLASIAOUS」は、同社のグローバル経営管理ソリューション「mcframe GA」をシステム基盤とし、多言語・多通貨・多基準に対応したクラウド型国際会計&ERPサービスだ。
今回発表されたAI-OCR機能は、様々な言語の請求書や注文書などの証憑から文字情報を読み取り、自動でデータを作成し、「GLASIAOUS」に直接転記するものだ。
読み取った情報は、GLASIAOUS内部の過去データを参照した上で取引先情報と紐付けられ、自動で仕訳データを生成する。
また、利用者の修正データをAIが学習し、使用するほど認識精度が向上する。将来的には、1件のデータからでも学習可能になるとしている。
なお、AIが読み取った内容は、利用者が確認・承認した後に保存される。
同機能を活用した実証実験では、記帳作業時間を最大60~70%削減する効果が確認されている。
今後B-EN-Gは、AI-OCR機能の改善に取り組むとともに、レシート・領収書への対応拡大、複数取引が含まれる証憑の自動分割機能、多言語翻訳機能などの機能拡張を進めていく方針だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
