米Amazon、「Alexa」の音声認識・自然言語理解の技術をアプリケーションで利用できるようにした「Amazon Lex」を発表

本内容は米国ラスベガスで開催された技術者・開発者向けのグローバルカンファレンス「AWS re:Invent 2016」で発表されたものである。

12月12日、AmazonはAmazon Alexaを支える深層学習技術(ASR – 自動音声認識, NLU – 自然言語理解)と同じものを、ユーザーの会話アプリケーションの中で利用できるようにしたと発表した。Amazon Lexは、チャットボットや魅力的で実物そっくりのやり取りをサポートするその他のウェブ&モバイルアプリケーションを構築するために利用することができ、botによって、情報を提供したり、アプリケーションを強力にしたり、作業を効率化したり、ロボットやドローンやおもちゃの制御メカニズムを提供することができるようになる。

Amazon Lexはすぐに使えるようにデザインされている。まず、Lexコンソールで会話をデザインすることから始めて、Lexに自然言語モデルを構築するためのサンプルフレーズを与える。次にAmazon Lex botをパブリッシュして、ユーザーとのテキストあるいは音声の会話を処理させる。Amazon Lexはフルマネージドなサービスであり、セットアップや管理、インフラストラクチャのスケーリングに時間を費やす必要が無いように設計されている。

12月12日時点で、チャットボットはFacebook Messengerと接続することが出来、SlackやTwilioとインテグレーションについても現在作業中とのことだ。AWS側では、LexはAWS Lambda,AWS Mobile Hub,Amazon CloudWatchと共に動作し、アプリケーションコードからAmazon DynamoDBや、Amazon Cognitoやその他のサービスを利用することも出来る。

Amazon LexではAWS Lambda関数を使用してエンタープライズアプリケーションやデータへの接続を含めたbotのビジネスロジックを実装できる。新たに発表されたAWS Mobile HubのSaaSインテグレーションと連携して、すでに使用しているSaaSアプリケーションに格納されているアカウント、連絡先、リード、その他のエンタープライズデータへの会話型インターフェイスを提供するエンタープライズbotを構築することも可能だ。

全てをまとめることでモバイルアプリケーションからフルフィルメントロジックに至る、統合されたソリューションを構築するために必要なすべての稼働パーツにアクセスできるようになっている。

Amazon Lex コンセプト

Amazon Lexの主要コンセプトは下記通りとなっている。

Bot – 会話の全てのコンポーネントを含む bot
Intent(意図) – インテントはbotのユーザーが達成したいゴールを表す(飛行機のチケットを買う、アポイントメントを調整する、天気予報を取得する、等)
Utterance(発話) – 発話は、インテントを呼び出すために発声あるいはタイプされるフレーズ 。“ホテルを予約したい” 、 “花を注文したい” はシンプルな発話の例
Slots – 各スロットは、インテントを満たすためにユーザーが提供しなければならないデータの断片。旅行用botは、都市、州、空港などのスロットを持つ
Prompt – プロンプトは(slotに対して)インテントを満たすために必要なデータを提供するためのユーザーに尋ねる質問
Fulfillment – フルフィルメントは、ユーザーのインテントを実行するためのビジネスロジック。Lexは、 フルフィルメントのためにLamda ファンクションの利用をサポート。

bot、インテント、スロットは、複数の開発者がいる環境において、開発、テスト、ステージング、本番の間に明確な線引をするためにバージョニングされる。各botに対して複数のエイリアスを作成し、特定のバージョンにマッピングすることができるようになっている。

【関連リンク】
AWS re:Invent 2016
AWS(Amazon Web Services)

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