国内最大級のテクノロジーイベントInterop Tokyo 2015で、HuaweiのIoTソリューションについて、スマートホームとEヘルスの展示ブースで、華為(ファーウェイ)技術日本株式会社 ソリューション&マーケティング本部 シニアマーケティング マネージャーの江藤さんにお話を伺った。

HuaweiのIoTソリューションは、スマートホーム、コネクティッドカー、Eヘルス、インダストリアルで展開されている。

スマートホーム ソリューション
今回の展示では、スマートホーム全体のうち、スマートホーム製品を作るうえでサードパーティーに提供するSDKに関する情報であった。

図中で、スマートホーム実現のためには、カメラやセンサーなどのデバイスが必要になるが、スマートホームゲートウェイにHauweiのSDKが使われている。
このSDKで開発したアプリケーションによって、様々な機器との接続ができるというデモンストレーションであった。
今後、デバイスメーカーやアプリケーションメーカーに販売していくとのことだ。
Eヘルス
Eヘルスコーナーでは、遠隔医療のデモンストレーションを見せていただいた。
指に脈拍計をつけると、Wi-Fi経由でスマートフォンのアプリケーション上で情報が表示される。
今回の展示では、このスマートフォン上にHuawaiが提供するSDKが使われているとのことだ。
脈拍を計測する機器にもドライバーが提供されていて、このSDKを使うことで様々な機器と接続することができる。

そしてアプリケーション上の脈拍などの情報が、HuaweiのEヘルスプラットフォームへ送られたあと、APIを通してサードパーティ製のスマートヘルスのソリューションを利用している病院などへ情報が届く。

このソリューションがあれば、患者が家にいても、遠くの病院にいる医者が診ることができる。デモンストレーションでは、脈拍計だったが、体重計や血圧計なども利用可能だ。
先日、IoT NEWSでも、Huawei(ファーウェイ)が世界最軽量のIoT OSを発表というニュースを取り上げたが、デバイス、OS、SDKと広範囲にプロダクトを提供することができるHuaweiは、IoT分野でも重要なプレーヤーとなる。
一方、Google、Apple、Microsoft、intelや、日本国内企業、それぞれがIoT分野に力を入れているなかで、どの企業も1社独占でなにもかもが実現できるわけではない。
今回のHuaweiのように、様々な技術レイヤーをトータルで提供できるところを、つながる「モノ」の状況によって部分的にも自社の技術を使えるようにしていくという、柔軟性をもった取り組みは、IoTの時代らしい姿勢だともいえる。
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