FRONTEO、自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を活用して児童虐待の予兆を早期に検知するソリューションを提供開始

昨今、深刻な社会問題となっている児童虐待は検挙数、相談対応件数ともに年々増加しており、全国212か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は2018年度で15万9,850件(速報値)と過去最多を記録している。

一方で、増員が急務となっている児童福祉司は、2017年度の約3240人から2022年度までに全国で2020人程度増員されることが決まっているように、児童虐待の問題は急増する相談件数への対応も大きな課題の一つとなっている。

株式会社FRONTEOは、独自開発の自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を活用し、児童虐待の兆候を早期に検知するためのソリューションの提供を開始した。

KIBITは、過去の例や経験者の勘・感覚といった「暗黙知」をもとに選んだ文書を「教師データ」として与え、文書の特徴を学習させることでその判断軸に沿って見つけたい文書を抽出するAIエンジンである。KIBITは教師データが少量であっても、大量のデータを軽量な動作で短時間で解析し、仕分けることを特徴としている。

同ソリューションでは、数ある相談記録や面談記録などから実際に児童虐待と認定された相談内容や重篤化したケースの相談内容を教師データとし、ベテランの児童福祉司や相談対応者の判断軸を学ぶ。そして、自治体や児童相談所で受け付けた虐待に関係する可能性がある相談記録や家庭訪問での面談記録のテキストを解析する。

KIBITは教師データの文章に類似度が高い文章から順番に並べ替えることができるため、相談対応者は早期に対応が必要な可能性のある重要な記録から順に確認していくことが可能になる。

これにより、児童虐待の可能性があるケースの早期対応を支援することで、相談対応業務のAIによる高度化を図る。また、同ソリューションは各自治体や児童相談所のニーズに合わせた設計が可能であり、抽出したい判断軸を調整することで児童虐待に関する相談内容を受け付ける、さまざまな段階に応じた設計をすることもできる。

Previous

東芝、独自の深層学習手法により一般的なPCで群集の人数をカウントする画像解析AIを開発

羽田未来総研とNTTアド、デジタルマーケティングの実験的店舗「HARAJU Cross JMC_est」を原宿に開業

Next