凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」に周辺機器との標準連携機能を搭載

インダストリー4.0におけるスマートファクトリー化に向けた製造現場のデジタル変革は、企業の競争力向上の手段として課題となっている。現在も多くの製造現場では、資材の在庫・半製品/製品の棚卸管理業務を、紙の帳票を用いた手書きで行っており、RFIDや無線LANプリンター等を利用してデジタル化するには、RFID周辺機器や専用のソフトウェア合わせて、数百万円単位の高額な初期投資が必要となる。

凸版印刷株式会社では、顧客ごとにシステム設計から運用まで最適な形にカスタマイズし、製造現場のデジタル化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」を2019年4月より提供しており、2020年5月には、在庫管理を始めとした様々なカテゴリにおけるDX支援アプリケーションを搭載したクラウド型の製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」を提供している。

NAVINECTクラウドは、NAVINECTの主要なアプリケーションをより幅広い顧客に手軽に導入できるよう汎用化しクラウド上で提供するものである。NAVINECTと組み合わせたオンプレミスでの提供やアプリケーションのカスタマイズ、運用サポートなど複雑な製造工程におけるデジタル化の課題を抱える顧客に最適な形で対応することもできる。また、機密性の高い顧客の製造情報は、凸版印刷の自社データセンターで管理し、セキュアな利用環境を提供する。

このほど、凸版印刷はNAVINECTクラウドの「在庫管理/棚卸管理サービス」に、新たに各メーカーのRFIDリーダライタや無線LANプリンターと標準で連携できる機能を搭載し、提供を開始した。

同機能は、多様なRFIDリーダライタや無線LANプリンターと標準接続ができるよう設計されているため、製造現場で既に保有している、または導入予定の各種デバイスを用いて在庫管理・棚卸管理を行うことができる。標準対応デバイスは、RFIDリーダライタでは株式会社デンソーウェーブの「SP1」、無線LANプリンターではセイコーインスツル株式会社の「MP-B30」となっている。なお、標準対応デバイス以外で利用の際は検証が必要だという。

凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」に周辺機器との標準連携機能を搭載
周辺機器との連携イメージ(RFIDデバイスなど)
また、プリンターと無線LANで通信する機能が標準搭載されているため、ネットワークが整備されていない現場環境でも在庫・製品などに貼付する管理ラベルなどの印刷が可能だ。

さらに、NAVINECTクラウドへ同機能を搭載することにより、在庫管理・棚卸管理業務でRFIDを導入するにあたり、新たにサーバーや専用ソフトウェア購入、またサーバー維持のための保守体制を持つ必要が無いため、初期・運用コストを節約することができる。なお、利用料金は、月額9万円~である。

凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」に周辺機器との標準連携機能を搭載
NAVINECTクラウドのRFIDリーダライタを用いた「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ
凸版印刷、製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」に周辺機器との標準連携機能を搭載
NAVINECTクラウドのRFIDリーダライタを用いた「棚卸管理」アプリケーション利用イメージ
今後凸版印刷は、順次メーカー各社のデバイスと連携共通化を図り、標準対応デバイスを拡充するとともに、NAVINECTおよびNAVINECTクラウドを製造業を中心に様々な企業に対して提供し、2023年までに100社への導入を目指すとしている。

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