Telit、小型で消費電力が極めて少ない高感度のGNSSモジュール「SE873Q5」販売を開始

Telit Wireless Solutionsは、同社のSE873モジュールとの完全な互換性を備え、非常に小型で消費電力が極めて少ない高感度のGNSSモジュール「SE873Q5」の販売を開始したと発表した。

この新しいモジュールは、Telitの超小型化技術を活用して省電力と感度を向上させ、特にウェアラブル機器におけるトラッキングおよびナビゲーションの分野で、より長いバッテリ寿命を実現し、設計の可能性を広げるという。

このマルチ衛星レシーバ・モジュールは、アプリケーションの要件に応じて複数の異なる省電力モードに設定可能で、感度を大幅に向上させる超低ノイズアンプ(LNA)を内蔵している。そのため開発者は、装置デザイン、筐体の形状、およびパーソナル機器や衣類など設置場所に制約ある電子機器内部の配置に関してさまざまな可能性を模索することができるという。

「SE873Q5」は、低い電力レベルで同時に3個の衛星を追跡する能力を備えた、最小のフラッシュメモリベースのGNSSモジュール。このモジュールは、電子部品と設計の技術革新により、SE873と比較して消費電力を20%削減するとともに、衛星信号の受信感度を大幅に強化している。また、「SE873Q5」は完全なピン互換性を備えているため、SE873用の既存の設計に適用して機器の性能を即座に高めることが可能であると同時に、新しいアップグレードされた製品を非常に短期間で市場に投入して商機を生み出すことができるという。

TelitのGNSSおよび短距離ワイヤレス担当エグゼクティブバイスプレジデントであるFelix Marchal氏は次のように述べている。

「ウェアラブル端末のような市販製品や民生機器のアプリケーション領域では、『小さすぎる』とか『電力効率が良すぎる』ということはありません。この種の効率に加えて、優れたフロントエンドRF性能を備えた超小型グローバル衛星ポジショニングレシーバモジュールにより、アンテナの要件を満たすのが容易になるため、新しい製品とビジネスチャンスの可能性が広がります。また、モジュールを内蔵アンテナとともに使用することで、民生、商用、または産業用アプリケーションの物理環境内により深く組み込むことが可能な、『埋め込み型』の設計を探求できます」

製品仕様は以下のとおり。

「Jupiter SE873Q5」は、7×7×1.85mmのQFNに似たパッケージに封止され、SQIフラッシュメモリ、スイッチング電源、および高性能LNAを内蔵している。GPS、GLONASS、Beidouをサポートするように設計され、Galileoに対応しており、GPS+GalileoとGlonassまたはGPS+GalileoとBeidouという2種類のモードでの同時トラッキングを実現。バッテリ寿命を延ばすために、低消費電力トラッキングモードと高度な低消費電力モード(SmartGNSS 1および2、デューティサイクル、プッシュトゥフィクス)を内蔵。

フラッシュメモリベースであるため、ファームウェアの更新や動作パラメータのカスタマイズが容易で、最大14日間のエフェメリスファイルインジェクション(A-GPS)のサポートにより、結果としてTTFFが短縮する。ナビゲーションデータは、OSPバイナリプロトコルまたはNMEAを使用して、標準UART、SPI、またはI2Cポート経由で提供される。このモジュールは、A-GPSおよびSBAS(Satellite Based Augmentation System)のサポートによって位置精度が向上する。

サーバ生成およびクライアント生成の拡張エフェメリスがサポートされ、内蔵フラッシュメモリに保存される。「SE873Q5」の強化された感度の定格は、データ取得が-147dBm、ナビゲーションが-161dBm、トラッキングが-167dBm。

【関連リンク】
テリット(Telit)

Previous

ソフトバンク、IBM Watsonを活用したソリューションを販売開始

NECとGE、IoT分野における協業開始を発表

Next