アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展のCEATEC JAPAN 2015では、ロボットの展示も目立っていた。
話題の卓球ロボットやロボホンから、人より大きな災害用に利用するロボットなど、多種多様であった。
オムロン卓球ロボット
人が打った球をセンサーで捉え、それをどう打ち返したらよいのかを計算したうえで、ロボットが打ち返すという卓球ロボット。2014年にお披露目され「米国メディアパネル・イノベーションアワード 」のグランプリを受賞した。今年はさらに進化し、「ラリーの継続」を目標として、人が打ち返しやすいように返球位置を卓球台に表示してくれるため、ラリーが続けやすいという。
シャープ RoBoHoN(ロボホン)
非常に話題になっていたロボホンは、ロボット型のスマートフォン。
電話ができるのはもちろん、メールの送受信、音声操作ができ、顔認識で人も覚える。しっかり歩くこともでき、ダンスを踊ることもできるうえに、映像や動画を壁などに表示してくれる。コンセプトムービーでは、料理中の女性がロボホンに「盛り付けを表示して」と頼むと、腰を折って皿に向かい、盛り付け映像を表示していた。
スペックとしては、身長約19.5㎝、体重(重量という表記ではない)約390g、通信方式3G/LTE/Wi-Fi、CPU MSM 8926 1.2GHz(4コア)、ディスプレイ約2.0インチ。
ROME カラクリ音楽隊
カラクリ音楽隊は、ロボットベンチャー企業のユカイ工学とコラボで開発した音楽演奏ロボット。ブースには人だかりができていた。
デモンストレーションでは、それぞれ自由に動き回っていたロボットが、演奏を始めるとなると一列に整列し、人が指揮棒をひとつずつのロボットに対して振ると、ドレミファソラと順番に音を鳴らした。
ユカイ工学 BOCCO(ボッコ)
ユカイ工学の見守り機能と、コミュニケーションの機能を兼ね備えたロボット「BOCCO」。以前IoTNEWSでは、青木CEOにインタビューを実施しているため、詳しくは下記をご覧いただきたい。
・IoTはカッコよさより、温かさ -ユカイ工学 青木CEO インタビュー
ジャパンバーチャルロボティクスチャレンジ
右側のロボットは、東京大学情報システム工学研究室において、災害時など人が近づけない場所だが、人にしかできないという状況での支援をするために生まれたヒューマノイドロボット「JAXON」。
人に合わせた環境・装置・道具を利用できる身体構造と、人が出せるスピードと力をカバーするダイナミックな全身行動を可能とする行動性能を持つ。
左側のロボットはFY1998-2002の5か年計画で実施された経済産業省/NEDOプロジェクト「人間協調・共存型ロボットシステム研究開発」にて、川田工業、産総研、安川電機、清水建設で共同開発したヒューマロイドロボットHRP-2をベースに災害対応用に改造を行ったロボットだ。
動作拡大型スーツ「スケルトニクス」
スケルトニクス株式会社が手掛ける、動作拡大型スーツ「スケルトニクス」。アクチュエータは搭載されておらず、人力のみで動く。
これは、腕や足の動きに追従して動くリンク機構を用いて四肢の動作すべてを拡大し,通常の人体では表現できないダイナミックな腕や足の動きを実現できる動作拡大型スーツだという。
人とのコミュニケーションをするロボットは、今後家庭にも広がっていくのか、引き続き注目したい。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。