第8回オートモーティブワールドレポート
・ルネサスの自動運転は高速道路と駐車場から 第8回オートモーティブワールド
モバイルやパソコン、産業機器、ロボットなど、ほとんどのモノに対応できる半導体を製造・販売しているSTマイクロエレクトロニクス。
その中でもセンサーは世界的なシェアも高く、衝撃センサーやエアバッグセンサーなど様々なタイプの車載センサーも半導体がベースとなるため幅広く対応しており、種類や技術力もトップクラスだ。(ブース担当者)
そのSTマイクロは、東京ビックサイトで開催された第8回オートモーティブワールドで、イスラエルのAutotalks社と共同開発したクルマとクルマの間、クルマと信号機などのインフラの間で通信するV2X(Vehicle to X)ソリューションの簡単なデモが展示していた。
V2X車載機


クルマの上に搭載できるシャークフィン(サメのヒレ)の形をした車載機とボックスタイプの車載機は、お互いがGPSで位置を確認し、その情報によって運転手に注意喚起をしたりすることができる。(インターネットには繋がっていない)
このV2X車載機は、お互いのクルマが近づいて来たら、交差点などでお互いが見えない状況でも、カメラやレーダーではなく電波を利用しているため情報をキャッチすることができる。路車間通信では、例えば、歩行者が横断歩道を歩いていたら信号機に搭載されたカメラで認識し、検出したら周りのクルマに教えてあげるといった具合だ。
この車載機は去年からトヨタのクルマにオプションで搭載され、日本と欧米で規格が違うが、欧米でも実験的にはじまっている。アメリカでは車車間通信ができる車載機を載せなければいけない、という義務化が決まったが具体的にどうするかはこれからという段階だ。
新車にはオプションで搭載するかどうかを選べるが、すでにもう走っているクルマには、販売後に後付けできるようなものを提供している。
ビジョンモニタリング

まだ発表したばかりのソリューションが、このビジョンモニタリングだ。
クルマにカメラを搭載することは、かなり一般的になってきているが、周囲が暗い時やまぶしい状況の時にまだ完璧な状態では撮れないというのが技術的な課題だ。しかし今回発表したビジョンモニタリングは、STマイクロのイメージセンサーと画像処理プロセッサーの組み合わせで、特殊な環境でも品質の高いキャプチャができるという、難しい環境でも高精度な映像を撮るためのソリューションだ。STマイクロでは様々なタイプの半導体が作られているが、今後はネットワークに繋がらないエレクトロニクスは今後レアケースとなっていくだろう。(ブース担当者)
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