PTCの日本法人であるPTCジャパン株式会社は、2月2日、拡張現実(AR)プラットフォームであるVuforia™の企業向けの新たな機能を発表した。これには、Windows® 10デバイスへの対応や任意の対象物に対しAR体験を提供する画期的なVuMark™ ソリューションが含まれる。
Vuforia ARプラットフォームは、今回発表された機能拡張により、さらに幅広い企業向け市場におけるビジネスに対応することが可能になる。Goldman Sachs社は、拡張現実(AR)を企業向けの破壊的技術と呼び、Juniper Research社は企業によるARアプリ利用の市場規模は2014年の2億4,700万ドルから2019年の24億ドルに拡大すると予測している。
【新機能】
■Windows 10対応
Windows 10がサポートされることで、Vuforia 開発者はマイクロソフトのSurface™ Pro 4やSurface Book等といった次世代のWindows 10デバイス向けの開発が可能になる。開発者はインタラクティブ3Dアプリ開発で最も幅広く使用されているUnityを使用し、iOS、 Androidに加えて今回新たに対応したWindows 10デバイスで動作する、複数プラットフォームに対応した単一アプリケーションの開発が可能になる。さらに、開発者はマイクロソフトVisual Studioを利用し、Windows 10アプリケーションにAR機能を追加することができるようになる。
■VuMark (次世代バーコード)
VuMarkは独自な見た目と感覚を実現するデザインの自由度と同時にどのような対象物でも独自のAR体験を提供することが可能なユニバーサルソリューションだ。また、VuMarkはURLやシリアル番号等のデータを簡単にエンコードすることも可能です。これにより、AR体験に対応せず、外観を損なう従来のバーコードの制約を克服し、機械類や製造物など幅広いモノに独自の体験を提供することが可能になる。

Windows 10の対応とVuMarkは今春すべての開発者に公開される。Vuforia Early Accessプログラムでは対象開発者に提供される。
PTC Vuforia ゼネラルマネージャ兼シニアバイスプレジデントのジェイ・ライト(Jay Wright)は「当社がVuforiaで目指しているのは、すべてのモノを対象とした拡張現実(AR)体験を提供し、将来の仕事のしかたを根本から変えるということです」と述べている。
Vuforia ARプラットフォームは、20,000を超えるスマートフォン、タブレット端末、新たな世代のスマートグラス向けのアプリを開発してきている20万名以上の開発者のグローバルコミュニティに支えられている。
【関連リンク】
・パラメトリックテクノロジー(PTC / Parametric Technology Corporation)
・ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)
・ジュニパーリサーチ(Juniper Research)
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