トッパン・フォームズ株式会社とZEROBILLBANK JAPAN株式会社(以下、ZBB)は、円滑な情報共有というブロックチェーン(分散台帳)の利便性を確保し、個人情報や機密情報をセキュアに保管・管理する仕組みの技術検証を行った。
同技術検証では、サービス提供事業者のサービスに入力されたデータをZBBのブロックチェーンからトッパン・フォームズのPDS(パーソナルデータストア)へセキュアに連携することで、ブロックチェーン自体には個人情報を伝播させずに、管理主体の違う環境へ必要な情報を連携する技術について検証が行われた。
技術検証の第1弾として全国保証株式会社(以下、全国保証)のAIを活用した住宅ローン事前審査モデルにおいて、ユーザーが入力したデータを安全かつ適切に分別流通できるかを検証。全国保証とZBB、株式会社ナレッジコミュニケーションの3社は、2018年12月からAIと分散台帳技術を活用した住宅ローン審査保証および申込フロー構築に関する研究開発を実施している。
その効果検証やサービス化にあたり、同技術を活用してユーザーが入力した住宅ローン審査に必要な個人情報や資産状況などのデータ自体をブロックチェーンで流通させず、PDS内の情報の所在を示すアドレスで管理し、適切な権限を持つ事業者のみが参照、利用できるかが検証された。
今後データ流通事業における異なるユースケースで、技術検証、効果検証、サービス化に向けた要件定義・開発を進め、さまざまな関連企業が大規模なシステム開発を行うことなく、データをセキュアな状態で容易に共有できるプラットフォームを構築し、2020年4月までのサービスインを目指す。
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