株式会社アクロディアは、インターホンシステムをIoT対応させた製品の新製品である「SIMインターホンIoTシステム(仮称)」の開発を完了し、顧客への提案を開始した。
アクロディアは従来より、集合住宅向けのインターホンIoTシステムの販売を行なっているが、今回は集合住宅向けではなく、一戸建て住戸やオフィスビル、駅等での利用を想定したシステムとなっている。
一般的なインターホンシステムは、子機と親機に分かれそれぞれを有線で接続し、通話や画像を転送する仕組みが主流だ。
同社は設立以来、携帯電話関連ソフトウェア開発をコア事業としてきたが、携帯電話で培った無線技術をインターホンに応用することで、有線で接続することを前提としないインターホンシステムを開発した。
新型SIMインターホンIoTシステムは、内部に携帯電話で通常利用されているSIMカードを挿入した本体を住宅やオフィス等の入り口に設置し、インターホンそのものが無線を飛ばすことで、宅内の子機やユーザの登録されたスマートフォン、コールセンター等を呼び出すことを可能とする。
また、インターネットの敷設工事を不要とし、必要な箇所にインターホンを拡張していくことで設置、取り外しが簡単だ。
同SIMインターホンIoTシステムは一戸建てから、オフィスビル、病院・介護施設、スーパー通用口、学校、駅、工事現場など、広い範囲での適用が可能となる。
たとえば、今までは警備員室のインターホン子機のみが呼び出される環境であったものが、警備員室の子機はもとより、警備員のスマートフォン等の無線端末、担当宿直員、コールセンターといった組み合わせにより、24時間、365日の応対が可能となるインターホンとなる。
また、同社のインターホンはオプションで顔認証システムが連動しており、よりセキュリティの高いインターホンを実現した。
合わせて、防犯カメラ機能を持ち、動体認識によりカメラ前で動きがあった場合の動画を保存し、スマートフォン、子機、センターから確認できる機能を提供し、安心、安全を高めたインターホンを実現する。
同社は今後もさらにインターホンサーバの機能拡張を行っていく。
また提供先としては、まずはビジネスパートナーとBtoBを中心とした実証実験向けの提供を行なっていく。
現在の仕様ではSIMカードは4G(LTE)を採用しているが、5Gサービスに開始に合わせ5G回線にも対応し、より高精細・大容量の防犯カメラ動画データ、インターホン動画データを扱うことが可能となり、またリアルタイムにセンターから各インターホンのカメラ動画データを監視することが可能となる。
今後、具体的な量産化、販売計画等が確定し次第、順次発表していく。
以下、SIMインターホンIoTシステムの特徴である。
- インターネット回線工事不要。有線接続工事不要。
- インターホンの設置のみで即日利用可。
- 電源はバッテリータイプも用意(工事現場等の電源がない場所でも設置可能)
- 国内ドアホンのサイズに準拠(JIS C8340)
- 一般のサインポストに取り付け可能
- 対応スマートフォンはiphone、androidの両機種
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。