近年、IoTやAI、ロボティクスをはじめとする革新的な技術の進展にともない、国の方針としても「Society 5.0」の実現を目指している。このような中、株式会社Will Smartでは、まちづくりにおいて重要度を増しているモビリティの開発に注力している。2018年12月には、九州旅客鉄道株式会社や四国電力株式会社など6社と資本提携を行い、準備を進めてきた。
今回、都市機能の利便性向上と既存の提供価値をつなぐモビリティ領域におけるサービスの第1弾として、カーシェアリングの基盤となるシステム「Will-MoBi」をリリースした。Will-MoBiは、予約から解錠までを含む車両の利用を、ICカード及びスマートフォンで完結するサービスパッケージである。
オールインワン・プラットフォームとして事業者に提供し、導入から書類申請などのサポートまでWill Smartが一貫して行う。最小1台からスタートでき、Will-MoBiアプリに自社ロゴを掲出することで、自社サービスとしての利用が可能だ。
サービスの基盤は韓国のDIGIPARTS, Incから提供を受けており、すでに韓国内外で約30,000台の導入実績がある。今回のリリースでは、日本仕様として工夫を加えており、2019年2月からエネクスオート株式会社にて日本での実証実験を開始し、今回の本格展開に至った。想定される導入事業者は以下の通り。
- カービジネス(レンタカーやリース等)を展開している事業者
有人対応が必要となる既存のカービジネスとは異なり、Will-MoBiは24時間無人での対応が可能だ。 - 多くの社用車や営業車を利用している事業者
Will-MoBiを導入し、社用車や営業車を使用していない時間でカーシェア事業を行うことで、保有資産の有効活用が可能となる。 - 土地や空地などの資産活用を行っている事業者
1台からスタートできるため、コンビニの駐車スペース、ガソリンスタンドやマンションの駐車場など、空地で簡単にカービジネスをスタートできる。 - 高需要地域で新規事業を模索している事業者
外国人観光客等を中心に拡大している需要に着目し、観光地でのカーシェアビジネスにも適している。また、行政と連携した事業展開も可能だ。
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