German Bionicは、2023年1月4日CES 2023において、AIを搭載したスマート・ウェアラブル・ツールを発表した。
同ツールは、軽量で汎用性の高いAI対応パワースーツ「Apogee(アポジー)」、従業員の人間工学に基づいたモニタリングと保護を行う「スマート・セーフティ・ベスト」、職場の人間工学と安全性を管理・分析するクラウドベースのソフトウェア・プラットフォーム「German Bionic IO」の三つからなる。
「Apogee(アポジー)」は、German Bionicのスマートロボティック・ウェアラブルツールだ。従来モデルよりもさらに軽量化され、適用領域が広がった。防塵・防水仕様のこのデバイスは、持ち上げ動作ごとに最大30kgを支援し、また歩行支援により疲労を最小限に抑え、職場の安全性を高める。物流、建設、介護など、重いものを持ち上げたり運んだりすることが日常的に行われる環境での活用が期待される。
スマート・セーフティベストは、センサーとAIの力を取り入れ、取得したデータからパーソナライズされた人間工学的なアドバイス、測定の結果や推奨アクションを使用者に教える。病気や欠勤の原因となる疲労や怪我を軽減することが期待される。
クラウドベースのソフトウェアプラットフォーム「German Bionic IO」は、労働安全衛生を測定、可視化する。同システムは、Apogee(アポジー)、Cray X、スマート・セーフティベストから収集したデータを分析し、AIによって装着者のあらゆる動作を継続的に学習、安全効果を強化することを目的としている。環境と機器に応じたリスク、傾向、プロセスの最適化の発見が期待される。例えば、姿勢の悪さや間違った持ち上げ方、過度の負担のケースの警告、人間工学のための早期警告システム、スマート・セーフティ・コンパニオンにより、モニタリングとレポート機能、および実際の関連データに基づく個別の推奨アクションを提供する。
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