現場の安全巡視業務では、日々安全当番が現場の中を回り、不安全の状況や場所がないかを確認している。同業務では、現場事務所から該当現場までの移動に時間を要すこともあり、移動が生産性を落としているという側面があった。またドローンを活用する場合においても、現場へドローンを運ぶためだけでも相当な時間がかかることもあった。
Skydio合同会社は株式会社大林組の建設現場で「Skydio Dock and Remote Ops.(スカイディオ ドック アンド リモートオペレーションズ)」の検証を実施した。
Skydio Dock and Remote Ops.は、クラウド接続型ドローンポートと遠隔操作を行うRemote Ops.ソフトウェアを組み合わせた製品で、現場の点検・監視や状況確認などのタスクの可視化を自律的に実行する。
大林組では、データ取得が困難だった屋内現場の施工管理や、自然災害によってもたらされた被災後の修繕計画を立案するための状況記録にSkydio 3D Scanを活用してきた。
今回検証をしたSkydio Dock and Remote Ops.は、現場と離れた場所に設置したドローンポートに格納してあるドローンが、事前に指定された巡回ルートを自動で巡視できることに加えて、必要に応じて人による遠隔操作で見たい場所を確認することが可能となり、建設現場の生産性向上につながる可能性が高いと確認されたという。
Skydioのドローンは、AIによる自律飛行技術、360°全方位障害物回避機能を搭載している。
また、マニュアル操作ドローンでは飛行が難しい非GPS環境下や磁界環境下においてもVisual SLAMにより安定した飛行が可能なため、特に橋梁やインフラ等の点検業務に適している。
自律飛行技術によって、複雑な構造物もあらゆる角度から精確かつ自動的に撮影できるため、Skydio 3D Scan機能を使い優れた3Dモデルを作成する。
「Skydio 2+(スカイディオ ツープラス)」は、重量800g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大27分と軽量でコンパクトな設計だ。
低温下や高温下といった過酷な環境下でも利用可能な耐久性と、夜間飛行を実現する赤外線カメラを搭載し、特殊なミッションに適した「Skydio X2(スカイディオ エックスツー)」は、重量1,325g(バッテリー搭載後)、持続飛行時間最大35分と、頑丈な機体で長時間飛行可能な設計だ。
遠隔操作を可能とするRemote Ops(リモートオペレーションズ)ソフトウェアを搭載したドローンポート「Skydio DOCK(スカイディオ ドック)」は、 最小、最軽量、最もスマートなクラウド接続型のドローンステーションで、現場の点検・監視、マッピング、状況確認などのタスクの可視化を屋内外や距離を問わず、世界中のどこからでも自律的に行える。
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