NECは、コロンビアで2番目に大きな都市であるメデジン市の収容人員45,000人のサッカースタジアム「エスタディオ・アタナシオ・ヒラルド・スタジアム」に映像監視システムを提供した。
コロンビア・メデジン市は、長年、犯罪や暴動の減少に取り組み、大きな成果をあげてきたという。その一方でフーリガンによる暴動が依然として大きな課題の1つにある。このため、メデジン市長は、「セーフティ・スタジアム・プロジェクト」を立ち上げ、フーリガンをデータベースに登録し、暴動の発生を抑止する取り組みをしている。
今回、NECが提供した映像監視システムは、世界No.1の認証精度(注)を有する顔認証技術を用いた、カメラ映像向けリアルタイム顔認証ソフトウェア「NeoFace Watch」を活用している。スタジアムの入り口や通路、観覧席など合計40ヶ所、170台の高解像度カメラで撮影した映像に、データベースに登録されたフーリガンがいるかを検出。
フーリガンが検出された場合、スタジアムの集中監視センターから、スタジアムスタッフに連絡。連絡を受けたスタジアムスタッフがフーリガンの入場制限や、厳重な監視を行うことで暴動を未然に防止し、スタジアムの安全性強化に貢献するという。
NECは、ブラジルの14の国際空港やアルゼンチン・ティグレ市の街中監視システムなどラテンアメリカ諸国で、顔認証を活用したセーフティソリューションを構築した多数の実績がある。今後、NECは、今回のコロンビアのスタジアムで培ったノウハウも活かして、社会の安心・安全を実現するソリューションをグローバルに展開していくという。
(注)NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術 ベンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得
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・日本電気(NEC)
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