株式会社アイキューブドシステムズは、モバイル、IoT のセキュリティを強化する「位置情報(*1)と連動した機能制限」に関する特許を日本国内で取得したことを発表した。
【特許番号】 特許第5801507号
【発明の名称】携帯端末、情報管理システム、情報管理方法およびプログラム
【特許権者】 株式会社アイキューブドシステムズ
【特許出願日】2013年3月22日
■特許「携帯端末、情報管理システム、情報管理方法およびプログラム」の特徴
スマートフォン、タブレット、ノート PC などの携帯端末にとどまらず、今後、IoT によって新たに登場する多種多様な携帯端末は、ユーザーとともに移動し、様々な場所で利用される。
そのため、企業・教育機関の IT 管理者は利用場所に応じたセキュリティポリシーを検討・適用する必要に迫られており、「利用場所に応じた機能制限を、簡単・確実に適用できる管理システム」を必要としている。
アイキューブドシステムズが新たに取得した特許は、上記のような企業・教育機関の IT 管理者が持つ要望を以下のように満たし、携帯端末の利用シーン拡大に大きく貢献する。
■企業・教育機関の要望と同特許の活用
<企業・教育機関の要望(1)>
会社・学校内でのみ特定の機能を使わせたい(会社・学校外では特定の機能の利用を制限したい)。
・同特許を活用した管理システムを利用する場合
◯:携帯端末内にホワイトリスト(使用許可領域)情報を持つため、オフライン状態で特定エリアを離れても機能制限を適用できる。
・その他の管理システムを利用する場合
×:オフライン状態で特定エリアを離れると機能制限を適用できない。
<企業・教育機関の要望(2)>
機密情報を多く持つ研究開発室など、特定エリア内でのみ、特定の機能の利用を制限したい。
・同特許を活用した管理システムを利用する場合
◯:携帯端末内にブラックリスト(使用不許可領域)情報を持つため、オフライン状態で特定エリアに入っても機能制限を適用できる。
・その他の管理システムを利用する場合
×:オフライン状態で特定エリアに入ると機能制限を適用できない。
<企業・教育機関の要望(3)>
デバイス管理による無駄な通信や電源消費を抑えたい。
・同特許を活用した管理システムを利用する場合
◯:端末内にホワイトリスト/ブラックリスト情報を持つため、情報管理システムと定期的に通信する必要が無く、比較的、バッテリーの消費量が少ない。
・その他の管理システムを利用する場合
×:端末内にホワイトリスト/ブラックリスト情報を持たないため、情報管理システムと定期的に通信する必要があり、比較的、バッテリーの消費量が多い。
アイキューブドシステムズは、同特許を活用した管理機能のCLOMO シリーズへの実装検討や、各種企業との協業検討を進めていく予定だ。
*1:同特許では携帯端末による位置情報の取得手段を問わず、GPS、Wi-Fi、Bluetooth 通信など、様々なものが対象になる。
【関連リンク】
・株式会社アイキューブドシステムズ
・CLOMO
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