マイクロソフトは企業によってブロックチェーン技術採用を促進させるために、Coco Framework(ココ・フレームワーク)を発表した。
現在、企業の運用やセキュリティ基準に適用するため、ブロックチェーン導入には複雑な開発技術は必要だったが、Coco Frameworkはその複雑さを減らし、ブロックチェーンネットワークに統合することで、高速な取引(1秒当たり1600取引以上)や、分散ガバナンスやパフォーマンス を 犠牲 にしない機密性保護を実現する。それによって金融サービス、物流やサプライチェーン、ヘルスケアなど、複数の産業で速やかなブロックチェーン技術採用につながると期待されている。
Azureの最高技術責任者であるRussinovich氏はマイクロソフトが企業へのブロックチェーン導入にコミットしていることを強調し、顧客やブロックチェーンコミュニティ・ニーズに耳を 傾けた結果、Coco Frameworkを紹介した。先端アルゴリズムとインテルのSoftware Guard Extensions (SGX) やWindows Virtual Secure Mode (VSM)といったTrusted Execution Environment (TEE)を使い、ブロックチェーン導入を簡略することに、成功した。
設計上でCoco Frameworkはどんな台帳プロトコルにでも対応し、クラウドでもオンプレミスでも作動するという。
マイクロソフトは2018年にCoco FrameworkをGitHubにてオープンソース化する予定だ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。