日本IBMは、ソニー株式会社と株式会社ソニー・グローバルエデュケーションがIBMクラウド上で稼働するブロックチェーン技術を用いた教育データシステムを開発したと発表した。
同システムでは、複数の教育機関が保有する児童・生徒の学習状況などのデータを一元的に管理し、信頼性のある学習データやデジタル成績証明書等の登録・参照ができるという。また、改ざんが困難な形で事実情報を登録する機能と、登録情報へのアクセスコントロール機能を有し、権限付与した第三者へ信頼性の高い情報開示を可能にするものだという。
同システムは、IBMクラウドおよびLinux Foundationが提唱するHyperledgerプロジェクトの1つであるブロックチェーンのフレームワーク、Hyperledger Fabric 1.0を活用するIBM Blockchainに基づいている。
ソニー・グローバルエデュケーションは「IBM Blockchain」を採用することで、児童・生徒の教育データの安全な管理、APIを通じた教育機関やサービス提供事業者とのデジタル成績証明書のデータ共有、単一リポジトリーによるデータ統合が可能になるという。
ブロックチェーン技術を用いることで、ユーザーは、第三者による改ざんや変更が不可能なネットワークを構築することができるという。ブロックチェーンでトランザクションが生じると、ネットワークのすべての関係者がトランザクションを参照でき、共通の事実に基づいて運用される。
【関連リンク】
・アイビーエム(IBM)
・ソニー(Sony)
・ソニー・グローバルエデュケーション(Sony Global Education)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。