SENSY株式会社は、ディープラーニング技術を用いて「感性解析」を専門に行う人工知能研究所「SAILS」を設立し、千葉大学准教授の岡本卓氏を同社取締役CRO(最高研究責任者)兼研究所代表として招聘したと発表した。また併せて、社名を旧社名「カラフル・ボード株式会社」から変更したことを発表した。
同社は、2011年11月の創業時より「カラフル・ボード株式会社」として事業展開をしてきたが、今回第7期目を迎える2017年11月1日より、SENSYの人工知能事業に活動を集中する目的で社名を「SENSY株式会社」へ変更した。
今回設立が発表された「SAILS」(SENSY AI Laboratories、呼称:セイルズ)では、様々なライフスタイルにおけるヒトの「感性解析」に特化した、独自のディープラーニング技術の研究開発を行う。
研究対象データは画像、自然言語、音声、生体データなど多岐に渡り、多様なデータの組合せからヒトの感性をパーソナルに解析する。
また今回の研究所設立に伴い、AI関連分野の研究者採用をより強化し、2020年までに30名規模の研究所を目指す。なお、以前より技術顧問として同社の研究開発を支援していたという慶應義塾大学の相吉英太郎名誉教授、東京工業大学の奥村学教授は、引き続き同研究所の技術顧問として技術支援をしていく方針だ。
岡本卓氏の略歴は以下の通り。
慶應義塾大学大学院理工学研究科 基礎理工学専攻 博士課程修了。博士(工学)。2017年9月まで千葉大学大学院工学研究科准教授としてシステム工学、最適化理論、ソフトコンピューティング、計算知能、複雑系に関する研究に従事し、電気学会優秀論文発表賞(A賞)、計測自動制御学会論文賞・友田賞、第25回インテリジェント・システム・シンポジウム 優秀論文賞(FAN2015)など受賞歴多数。同社技術顧問を経て、今回取締役CROとして本格参画。
同社のコアAI技術であるパーソナル人工知能「SENSY」の詳細については、以下の記事をご覧ください。
「カラフル・ボードの感性を学習するパーソナル人工知能「SENSY」が、B2B、B2Cビジネスを進化させる」
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・SENSY
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。