オプテックス株式会社は、IoT向け無線ネットワークSigfoxに対応した「IoT無線ユニット」を開発し、2017年11月15日より発売開始すると発表した。既存のセンサーデバイスやスイッチなどの機器に「IoT無線ユニット」を接続することで、IoT対応の機器として活用できるようになる。
近年、さまざまなセンサーから得られたデータを活用して新しい付加価値を生み出すIoTソリューションの取組みが広がっている。
IoTソリューションを実現するためには、センサーデータをネットワーク上までつなげることが必要だが、それには設備投資や新規開発にかかる負荷などの課題があり、IoTソリューションやサービス化をスムーズに立ち上げるためのハードルのひとつになっている。
今回オプテックスが発売する「IoT無線ユニット」は、人検知センサーや温度センサーなどのさまざまなセンサーデバイスやスイッチと接続すると、出力されたデータがLPWA通信を使ってネットワーク上のサーバーに転送され、IoT対応機器として使用することを可能にするというものだ。
活用事例としては、パーキングなどの状態監視やビニールハウスでの温度管理、空き家の遠隔監視・見守り、水位・流量確認などが想定される。
同社は、LPWAの第一弾として、低消費電力かつ広域エリアに対応したSigfox対応の無線ユニット「ドライコンタクトコンバーター」を発売、今後はSigfox以外のLPWA通信にも対応したモデルや入力仕様の異なるモデルを国内外に順次展開する予定とのことだ。
「IoT無線ユニット」の特長は以下の通りだ。
- 広域無線ネットワークSigfox対応:
低価格・省電力・長距離伝送の無線通信規格Sigfoxに対応。 - 既存のセンサーや機器と簡単に接続可能:
出力のある既存のセンサーや機器などと簡単に接続でき、電池駆動。IoT対応機器としてすぐに活用できる。 - 屋外使用可能な設計構造IP65:
さまざまなフィールドでIoTソリューションに対応するための防水防塵構造。屋外でも安心して利用できる。
製品の仕様は以下の通り。
- 電源: 専用リチウム電池 ※想定電池寿命約5年(条件:通信10回/日)
- 通信距離: ~10 km(見通し距離)
- 動作モード:
- アラームモード: 接点の切り替え時に通知信号送信
- カウントモード: 15分間隔で接点の切り替わり回数をカウントして送信
- インターフェース: 無電圧接点対応(a接点、b接点切り替え可能)
- 動作環境:
- 温度: -20℃~+60℃
- 湿度: 85%以下
- 保護等級: IP65相当
- サイズ: H100×W100×D35 mm(突起部分を除く)
- 認証: 電波法認証/Sigfox Ready End Product Certification
【関連リンク】
・オプテックス(OPTEX)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。