スポーツおよびリハビリテーション分野向け計測機器/映像機器を提供する株式会社スポーツセンシングは、高度演算プロセッサを搭載し、積分演算などをリアルタイムに行うことができるDSPワイヤレス筋電センサを発売した。
同製品の特徴として、筋電計測部は生体信号計測で無視されがちなゲイン変更(可変アンプ)機能を搭載し、信号の得られにくい方まで幅広く対応可能。
また、高度演算プロセッサにより、リアルタイムでのフィルタリング、積算演算も可能となった。
無線通信(ワイヤレス)機能、表面筋電図計測(EMG計測)を行うアクティブ電極型筋電センサ、ロガーを一体にした無線筋電計で、身体動作に非拘束な筋電図計測を可能にする。また、複数台の同期計測も可能だ。
同サイズで、加速度だけでなく角速度を計測可能な筋電センサも発売予定だという。
特徴は以下の通り。
- デジタルシグナルプロセッサによる積分演算、フィルタリング等をリアルタイムに実現
- 振動処理プログラムは、入れ替え可能
- 加速度/角速度センサ内蔵タイプも用意
- 無線制御可能なプログラマブルゲインアンプを搭載。筋電センサの感度を変更可能
- 無線とアクティブ筋電電極を一体化
- 小型かつ軽量(電池を含む重量はわずか15g)
- ワイヤレスでの計測制御および計測データのモニタリングが可能
- 1Gbitの大容量メモリを搭載。確実な計測データ保存を可能に
- 専用内蔵充電電池により、連続約4時間の動作
- 複数のワイヤレス筋電センサの同時使用可能(最大254台へ、制御信号を一斉に送信可能)
- 乾式タイプと湿式タイプの2種類を用意
また、製品仕様は以下の通り。
- 型番:SS-WS2901 / SS-WS2902
- 製品名称:
- DSPワイヤレス筋電センサ(乾式、演算なし)※冒頭写真
- DSPワイヤレス筋電センサ(湿式、演算なし)
- 価格:¥50,000
- 筋電計測のみを行える安価な入門モデル。従来機種にくらべコストダウンを実現
- 型番:SS-WS2911 / SS-WS2912
- 製品名称:
- DSPワイヤレス筋電センサ(乾式)※冒頭写真
- DSPワイヤレス筋電センサ(湿式)
- 価格:¥75,000
- 高度演算プロセッサにメガチップ社製の「frizz」を搭載。フィルタリングのほか、積分演算などを行うことがリアルタイムで可能に。演算結果を無線送信しながら、内蔵メモリへ保存可能筋電計測のみを行える安価な入門モデル。従来機種にくらべコストダウンを実現
- SS-WS2901やSS-WS2902から、DSPプログラム入れ替えによってアップグレード可能
- 型番:SS-WS2921 / SS-WS2922
- 製品名称:
- DSPワイヤレス筋電センサ(乾式、加速度/角速度)※冒頭写真
- DSPワイヤレス筋電センサ(湿式、加速度/角速度)
- 価格:¥98,000
- 積分演算などのリアルタイム演算処理に加え、加速度/角速度の値も同時計測することが可能なハイエンドモデル

【関連リンク】
・スポーツセンシング(SPORTS SENSING)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。