SAPジャパン株式会社は、輸送と倉庫の管理においてロジスティクスプロセスと供給管理システムのシームレスなオペレーションを支援する新しい機能を発表した。
SAP Transportation ManagementおよびSAP Extended Warehouse Managementソリューションの最新リリースでは、SAP Global Batch Traceabilityアプリケーションを統合している。
これにより、顧客はサプライチェーン実行プラットフォームを拡張し、複数のプロセスステップとロケーションにわたるエンドツーエンドのロット追跡を行うことで、ロジスティクスプロセス全体を効率化することができるという。
さらに、サプライチェーン実行プラットフォームでは、輸送コストの削減、生産性の向上、迅速なフルフィルメントを実現する新機能が提供される。
また、IoTイノベーションによりスマートデバイスとの接続が強化され、より多くのデータにアクセスできるようになったため、デジタルサプライチェーン全体にわたり深い洞察が得られるという。
SAP Transportation Managementの機能強化としては、ユーザーの生産性向上のため、航空貨物セキュリティ用の単一のユーザーインターフェースが提供される。
また、スケジューリングプロセスを最適化するために、顧客は追加パラメーターとして柔軟な停止期間などを加えることが可能。これにより、輸送コックピットの設定オプションを使って、輸送スケジュールを改善し、生産性の向上につながる。
計画立案に関する先進のイノベーションが導入されたことで、さまざまな業種で車両空き容量を柔軟に最適化できるようになった。
SAP Extended Warehouse Managementの拡張分析を使うと、管理職は出荷明細、サービスレベル分析、倉庫収容能力利用度など、主要業績評価指標を把握し、優れた洞察を得られるという。
また、倉庫作業者は単一の使いやすい新しいSAP Fioriアプリケーションで作業ステップを完了できるため、少量で複雑かつ頻度の高い出荷を効率的に行うことができるということだ。さらに新しいアプリケーションでは、複数の受注を1回のピッキングで行うフレキシブルピッキングも可能だ。
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・エスエイピー(SAP)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。