日本電気株式会社(以下 NEC)とネポン株式会社は、両社が開発・提供する農業ICTクラウドサービスについて、パートナー企業経由での販売やパートナー企業のサービス・機器との連携を行うアライアンス事業を開始した。
IoTソリューション「CONNEXIVE(コネクシブ)」を提供するNECと、温室用温風暖房機メーカーであるネポンは、2012年5月よりセンサーやネットワークなどを利用して農地データの見える化や遠隔制御、コミュニケーションを実現する農業ICTクラウドサービス(アグリネット)を施設園芸向けに提供している。
今回、農業ICTクラウドサービスの各種機能を実現するサービス基盤を活用したパートナー企業との協業を通じて、農業に限らず食品加工・畜産・水産・製造・医療など幅広い業種への同サービス基盤の提供を推進し、事業拡大を図るという。
同アライアンス事業では、様々なパートナー企業やサービス利用者のニーズに対応できるよう、以下の取り組みを行う。
- パートナー企業によるアグリネットの再販およびサービス基盤を活用した自社ブランドでのサービス化を推進。
- サービス基盤とパートナー企業のサービスの連携を推進。環境センサー情報などサービス基盤が収集するデータをパートナー企業のサービスへ取り込むことや、機能連携が可能となる。
- サービス基盤とパートナー企業の環境センサーや環境制御盤などの機器の連携を推進。対応機器を拡充し、サービス利用者の利便性向上を実現する。
NECとネポンはすでに以下の企業など8社との協業を開始している。
- 株式会社ハイテム
エッグファームオートメーション(採卵養鶏設備)内の機器稼働および作業工程を一元管理するために、同サービス基盤を採用。個別管理されていた鶏の日齢・給餌量・集卵数など約40項目の情報をクラウドで見える化し、業務効率化と経営改善を実現。
- 株式会社GRA
イチゴの新規就農者向けコンサルティング事業におけるハウスの環境センシング・環境制御に同サービス基盤を採用。新規就農者に対するハウスの遠隔管理・営農指導をサービスパッケージとして自社ブランドを展開。 - 日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM Cloudと同サービス基盤を連携させることで、篤農家の営農技術やノウハウを再現したハウス内環境制御の完全自動化の実現を目指す。大規模化を目指す生産法人への展開や、新規就農者に対する初年度からの採算事業化、生産作業の負荷低減など、AIを用いた次世代の農業ICT価値を訴求していく。
【関連リンク】
・ネポン(NEPON)
・アグリネット
・ハイテム(HYTEM)
・ジーアールエー(GRA)
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