各種ロボットを開発する株式会社スマートロボティクスは、本年10月より、ビニールハウスでのAI×自動走行型アームロボット「トマト自動収穫ロボット」の実証実験を開始した。
同社は、農作業の約半分を占める「収穫」の人手作業軽減に貢献するために、2018年11月より自動野菜収穫ロボットの企画及び設計開発に取り組んできた。
収穫する作物は、「鈴なりで果実がなり、傷つきやすくサイズが小ぶり」といった性質から、難易度が高いと言われるミニトマトとした。
同社開発の自動野菜収穫ロボットは、ハウス内を自動的に移動しながら、ヘタが取れないようにミニトマトを収穫してカゴに詰めていく。
ロボットには、カメラや距離センサーが搭載されており、ディープラーニングによる画像認識などの技術を用いて、トマトの認識、サイズ判別や収穫判断をおこなっている。
ロボットハンドはスマートロボティクスで設計開発(※)し、本年3月にオフィス内に設置したミニトマト苗の収穫実験にて、1個あたりの収穫時間は約15秒だという。
今後は、量産に向けたコストダウン、自動走行機能の改良、昼夜での認識機能の向上などを進めて、2020年春の実用化を目指す。
製品については、生産者に導入コストの負担がかからないよう、収穫時期のみ利用可能なレンタルを中心に提供する予定だ。
※ 特許申請中技術
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