アサヒ電子株式会社と、TISインテックグループのTIS株式会社、株式会社ブリスコラは、ディープラーニング(深層学習)を活用して、顔動画により脈波や血管年齢を算出する顔認識アルゴリズムと、そのデータを収集するIoTプラットフォーム、ならびにそのデータ活用を容易にするためのAPI(Application Programming Interface)ゲートウェイの共同開発を開始した。
同開発は、平成30年度福島県ロボット関連産業基盤強化事業に採択された。アサヒ電子、TIS、ブリスコラの3社は、実用化に向けて福島県内での実証事業を通じて、医療機関との連携を進め、企業内や公共施設や介護施設に導入を推進していく。
従来、脈波や血管年齢などのバイタルデータの取得には、専用の検査機やウェアラブル端末を用いて有線による接触測定が必要だった。
しかし、今回の共同開発する顔認識アルゴリズムを活用すれば、カメラで撮影した顔動画から非接触で、脈拍やストレスレベルや疲労度などが取得できる脈波や血管年齢などの各種バイタルデータを容易かつリアルタイムに算出できるという。
さらに、このデータを、クラウド上のIoTプラットフォームにリアルタイムに蓄積し、APIを介して本人へ通知することや、外部の企業や病院、大学、研究機関などと情報連携させることで、日々の健康状態の把握や疾病の予防や健康増進を図る仕組みの実現が期待される。
APIゲートウェイでは、このようなAPI連携を実現するために必要な高度なセキュリティやトラフィック制御などの管理機能を提供する。
今回の共同開発では、ディープラーニングを用いてカメラで撮影した動画から顔画像や脈波や血管年齢などの各種バイタルデータをIoTプラットフォームに送信し、APIを介してLINEボット(※)より本人へバイタルデータを通知。今後の活用として、IoTプラットフォームにデータを蓄積することで、病院や大学、研究機関などで共有して活用するという。
※LINEが提供するチャットボットプラットフォーム「Messaging API」を使用したサービス。
【関連リンク】
・アサヒ電子(Asahi Denshi)
・ブリスコラ(Briscola)
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