DataRobot Japanと株式会社マルケトは「DataRobot」と「Marketo」のAPIによる接続検証を行い、その結果を受けて共同でのプロモーションを開始した。
今回、マーケティング活動において機械学習を活用することを目的に「Marketo」と「DataRobot」との接続検証が行われた。APIを利用する事によって、GUI上でアイコンを配置しプロパティを設定するだけで、「DataRobot」と「Marketo」をプログラミングせずに組み合わせることができるため、「Marketo」の特徴であるリードナーチャリングやスコアリング、チャネルの統合、マーケティングROI解析を「DataRobot」の機械学習を利用して実ビジネスで活用できるようになる。
- 「Marketo」に蓄積された豊富なマーケティング関連データを活用し、「DataRobot」による高精度な予測モデルを容易に作成
実ビジネスにおける機械学習の活用には、幅広い種類のデータが必要となる。「Marketo」は過去の顧客の行動情報や顧客属性を蓄積し、さらに、その情報を元に効率的なマーケティング活動を企画・実施する事が可能。今回のパートナーシップによりB2B及びB2Cにおける「Marketo」の過去実績のデータを「DataRobot」に容易に連携する事ができるようになり、機械学習の自動化による高精度な予測モデルを簡単に作成する事ができる。 - 予測値をリアルタイムに「Marketo」と連携し、インタラクティブな1to1マーケティングを実現
APIを活用し、「DataRobot」が算出した予測値を「Marketo」に連携する事で、「Marketo」に流入してきた顧客に対して、瞬時にパーソナライズされたコンテンツを提供する事が可能。例えば、フォーム画面から顧客活動情報を「Marketo」が自動で取得した際に、瞬時に「DataRobot」でスコアリングを行い「Marketo」に予測値を返す事で、最適なオファーをリアルタイムで提供する事ができる。 - マーケティングROIの最大化を実現
1、2によってマーケティング・リソース配分を最適化することで、ルールベースモデルに依存する従来の分析よりも高精度な分析が可能になり、顧客単価の向上やマーケティング活動のROIの向上に寄与できる統合マーケティングプラットフォームを実現。これによりマーケティングオートメーションの精度向上だけでなく、従来実現できなかったリアルタイム・オファリングが実施可能となるという。
このAPIの仕組みを、クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社が採用し、実ビジネスでの利用を開始している。Sansanでは、「Marketo」で蓄積してきた顧客情報と、「DataRobot」の高精度なリアルタイム解析を組み合わせることで、見込み顧客がサイトに訪問した際の温度感や振る舞いに応じて適切なコミュニケーション施策を実施するなど、マーケティングROI最大化のために活用する予定だという。
DataRobotは専門スキルがなくても活用できるプラットフォームであるため、現場のマーケティング担当者でも簡単に機械学習の自動化を活用し、日々の業務に役立てることができるという。今回のAPI連携により、マーケティング施策と分析の自動化を実現し、高度なアルゴリズムを使ったモデリング作業が自動化される事で様々な業務を短縮する事が可能になり、マーケティング担当者が実施すべき業務に注力できる環境の実現を目指すという。
【関連リンク】
・DataRobot
・マルケト(Marketo)
・Sansan
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