株式会社エクサウィザーズと、一般財団法人 日本気象協会は、AIなどのテクノロジーを活用した気象ソリューションサービスの共同開発を行い、気象に関わる産業革新と社会課題解決を目指す。
このソリューションサービスは、近年激甚化している気象環境下でのリスク軽減を検討している企業を対象に、まずは「商品需要予測」の分野から展開。
今後は「ヘルスケア」「防災」の分野などさまざまなデータと気象データを組み合わせ、多くの企業や個人が幅広い領域で活用できる「気象データのAIプラットフォーム化」を目指した共同開発を行うなど連携を進めていくという。
共同開発の背景
近年、温暖化の影響による豪雨、猛暑、暖冬や突発的に起こる記録的大雪など、極端な気象状況が数多く発生しており、今後はさらに増加していくと見られている。
気象リスクは全産業の1/3に影響を与えるともいわれ、気象リスクを考慮した戦略的な企業運営は重要性を増している。また、気象は多くの疾病に影響を与えることも知られており、企業のみならず個人にとっても気象環境を考慮した上で健康的な日常生活を送ることはQOL(Quality of Life)の観点から非常に重要。
さらに、AIなど新たなテクノロジーの発展に伴い、これまで解決できなかった複雑な課題を解決できる時代を迎えており、気象×AIの領域においても課題解決による大きなソーシャルインパクトが期待できる。
そこで、エクサウィザーズの「AIなどのテクノロジー、事業化・サービス化能力」と日本気象協会が持つ「気象に関するデータ、解析技術などのノウハウ」を生かし、共同で新たなサービスの開発を開始する。
気象データ×AI「需要予測サービス」の開発
気象は人間の行動原理に関係するため、メーカー・卸・小売・流通・外食・農業・アミューズメントパークなどさまざまな業種の企業運営に影響をもたらす。
また、影響範囲もマーケティング・営業・広告/販促・調達・生産調整・需給計画・物流・在庫・販売などあらゆる場面にわたっており、気象データを適切に利活用した事業計画・戦略策定は多くの企業にとって非常に重要なテーマとなっている。
エクサウィザーズが持つ「機械学習・深層学習などのAI解析力」と2017年度から「需要予測」を事業として展開してきた日本気象協会が共同開発を行うことにより、従来よりもさらに高精度な需要予測モデルを構築することが可能となる。
ヘルスケア領域への展開
エクサウィザーズはAIを用いた社会課題の解決を目指しており、「気象リスクに起因する社会課題」には防災面や経済面だけでなく、人々の生活面や健康面への影響も含まれると考えている。
近年の極端な気象環境下で健康的な日常を過ごすには、気象環境の事前予測を踏まえた予防対策が重要。今回のエクサウィザーズ と日本気象協会の共同開発を通じ、今後、企業との連携や個人消費者向けのサービス開発などを進め「ヘルスケア」の観点からも人々の健康的な生活をサポートし、人々のQOL(Quality of life)の向上、健康社会の実現を目指すという。
【関連リンク】
・エクサウィザーズ(ExaWizards)
・日本気象協会(JWA)
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