IoTNEWS&IoTビジネス共創ラボ共催イベントが10月28日開催された。
このイベントは、IoTNEWSを運営する株式会社アールジーンとIoTビジネス共創ラボの共催イベントである。
IoTビジネス共創ラボとは、IoT/ビッグデータ領域のエキスパートが集まり、Microsoft AzureをプラットフォームとするIoTプロジェクトの共同検証を通じて、ノウハウを共有するコミュニティだ。
日本マイクロソフト株式会社と、コミッティ会社14社を中心に、全国各地で勉強会やセミナーを開催している。
IoTビジネス共創ラボの詳細はこちらから。
今回のイベントでは、Microsoft Azureを活用してIoTやAIをビジネスに活かしたい方のために、IoT・AIに関する最新のトレンドや事例、さらにはMicrosoft Azure AIとIoTの概要およびその活用を中心に紹介した。イベントの詳細に関しては、こちらを確認して欲しい。
本記事では、その内容を簡単に振り返る。
IoTNEWSの取組とその活用法について
まず、株式会社アールジーンの田宮が登壇し、IoTNEWSの活用の方法に関して講演を行った。
田宮は、IoTNEWSは、DXに取り組む企業のための「ツカエル」メディアだとした。
その取り組みとして、ニュースやインタビューだけではなく、データや図解、事例に力を入れていると語った。
ビジネスにおけるDXのトレンド
次に、株式会社アールジーン/IoTNEWS代表の小泉が登壇し、ビジネスにおけるDXのトレンドについて講演を行った。
小泉は国内外の様々なDXを紹介しながら、重要なのはその仕組みを拝借することではないとした。
DXを実現するためには、デジタルありきで事業を考える、デジタルネイティブ思考が必要だという。
デジタルネイティブ思考でやるべきことを明確にし、段階的なアプローチを計画し、何をするかに基づいて、IoTでデータを集めるというステップでDXを進めて欲しいと語った。
Edge から Cloud, Beginner から Professional までサポートする Azure AI プラットフォーム
日本マイクロソフト株式会社の松崎氏からは、Azure AIプラットフォームに関する講演があった。
松崎氏は、マイクロソフトはクラウドで製品を提供するだけではなく、エッジにも注力していくと語った。
マイクロソフトは、AIをAPI化することで、民主化をしているという。写真のタグ付けや、画像から文章を読み出すような処理は、Webサイト上に画像をアップロードするだけで処理することが可能である。
API化されていて、利用が簡単だからといって、決して初心者だけが使うサービスではないという。
AIプロフェッショナルがAIで実現したいことが、すでにサービスとして完成しているものはそのサービスを利用し、その分のパワーを新たな開発に使って欲しいと語った。
DXの実現に必要なエッジ処理と様々なAPI
次に、株式会社アールジーンの山本が登壇し、DXの実現に必要なエッジ処理と様々なAPIというテーマで講演を行った。
山本は、企業が持つ課題、データ、既存の技術という3つの関係性について触れ、Azureが提供するAPIのような既存の技術にどんなものがあるかを知ることで、課題解決のために何が必要なのかが正しくわかるのではないかと語った。
また、実際にAPIを利用しながら、Azureの既存のサービスでどのような処理が可能であり、そしてその処理がどのように活用できるのかの説明を行った。
ntel OpenVINO、nVidia Deepstream対応開発キットから、エッジサーバー、Azure Data Box Edgeまで、Azure IoT Edge対応デバイスのご紹介
最後に、日本マイクロソフト株式会社の福原氏が登壇し、Azure IoT Edgeに関する講演を行った。
福原氏は、2017年のMicrosoft Buildで行われたデモを紹介した。工場内に部外者が入ってきたときに警告を発生させるデモだ。
当時は、非常に高機能で高価なAzure Stackを利用したデモだったが、今、同じ仕様を達成するのにエッジ側のみの処理で可能になるという。
様々なモジュールやデバイスに関して紹介し、クラウドからエッジまで一貫したサービスを提供できるとした。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。