株式会社リクルート住まいカンパニーと株式会社リクルートテクノロジーズは2016年3月23日より、リクルート住まいカンパニーが運営する「スーモカウンター」のWebサイトに、Aiアドバイザー「スミヨ」を設置した。
今回、スーモウンターのWebサイトに加わったAiアドバイザーの「スミヨ」は人と会話をするように、テキストベースのメッセージでやりとりすることが可能。住まいに関する質問や店舗の検索はもちろん、簡単な雑談も返答することができ、まるで「中に人がいるかのような」対話を実現。これにより、これまでは時間や場所に制約があり問い合わせができなかった顧客も、24時間いつでも気軽に問い合わせが可能になった。
①Aiアドバイザー「スミヨ」、スーモカウンターのWebサイトに登場~24時間いつでも問い合わせ対応が可能に~
今回登場したAiアドバイザーの「スミヨ」は、ユーザーとリアルな会話を実現することができるAi(人工知能)プログラム。
「スミヨ」にはリクルートテクノロジーズが独自開発したAiが組み込まれており、通常の自動返信のような機械的な会話ではなく、話の内容を理解した自然対話に近い会話を楽しむことができる。
スーモカウンターを利用する方の多くは小さい子を持つ家庭の方々。平日だけでなく土日を含めても時間の調整がしづらく、これまで「営業時間を延長してほしい」という声が多くあった。そんな声に応えるべく、24時間いつでも問い合わせに対応できるAiアドバイザー「スミヨ」は登場した。これにより、より多くの方々とスーモカウンターのサービスとの接点拡大を目指しているという。
②自然言語処理技術に基づいた、独自の会話エンジン「TAISHI」~広い汎用性と今後の可能性~
スーモカウンターのWebサイトで「スミヨ」に話しかけると、下図のような仕組みで会話相手に返答する。
まずテキストを入力をして「スミヨ」に話しかける。すると、リクルートテクノロジーズの研究開発機関、アドバンスドテクノロジーラボ(ATL)が独自に開発した会話エンジン「TAISHI」により会話が分析され、会話データベースから最適な回答が選択される。
独自の会話エンジン「TAISHI」※1は、リクルートテクノロジーズの研究開発機関アドバンスドテクノロジーラボ(ATL)が自然言語処理技術を活用して開発したものだ。
今回の「スミヨ」はWebサイト用に最適化し住宅関連の会話データベースを用いたが、2015年12月より全国各地のスーモカウンター店頭に導入したPepper※2のように音声認識機能や読み上げ機能を組み合わせれば音声でのやりとりも可能となる。これまでは雑談を中心としたやり取りを行ってきたが、今回初めて「業務に関する問合わせ対応」専用に「TAISHI」を活用。長文になりがちな問合わせ文章を理解し、的確な応答を行えるよう、形態素解析をはじめとする会話の分析ロジックを最適化し、サービス化に至ったという。
なお、会話データベースを追加すれば適用の業種を広げていくことができるため、今後あらゆる領域での活躍が期待されている。今後は実際のやり取りの実績データを収集し、回答精度の向上や、「TAISHI」とPepperを組み合わせ、利用した人たちの属性と実際の会話データを関連させた分析などに挑戦していくという。
※1「TAISHI」は現在、商標出願中。
※2 ソフトバンクロボティクス株式会社が提供するPepperの法人モデル「Pepper for Biz」を活用し、自社が独自に実施している取り組み。
【関連リンク】
・リクルート住まいカンパニー(Recruit Sumai Company)
・リクルートテクノロジーズ(Recruit Technologies)
・ソフトバンクロボティクス(SoftBank Robotics)
・スミヨ
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