近年、AI技術の進歩により、カメラ動画解析の実用化が大きく進んでいる。しかしながら、動画データはデータ量が多く、収集したデータを常にインターネットを通してクラウドに転送してクラウドサービス側で処理する場合、2つの面でデメリットがある。
1つはコストの面だ。特に携帯電話網で接続されているカメラからの動画データ送信には膨大な量のデータ転送料金がかかってしまう。もう1つは負荷の面だ。クラウド側で多数のカメラから常時アップロードされてくる動画解析を同時に処理するためにはクラウド側のシステム負荷も考慮しなければならない。
こうした問題を解決するためにはエッジ側でのAI処理が必須である。しかし、エッジ側にデプロイされるAIモデルの管理が必要になるが、現状では良い管理手段がないことが課題だった。
IoT・コネクテッド関連のプラットフォームを提供するMODE, Inc.は、MODEプロダクトに「エッジ処理用IoTゲートウェイ」を追加した。
エッジ処理用IoTゲートウェイは、カメラからクラウドへ動画を収集することができる。カメラは複数メーカー機器に対応しており、ハードウェア対応の部分の負担が軽減されるという。
また、カメラやセンサーからのデータに対してエッジ側で処理を行うことが可能なゲートウェイソフトウェアを提供し、カメラからの動画ストリームに対しAI画像処理を行うシステムの稼働が短期間で可能となる。
さらに、MODEのOTAアップデート機能に対応している。機器の稼働開始後も、遠隔からシステムアップデートやAIモデルの更新が可能だ。これにより、業務レベルで利用できるシステムの構築が可能になる。
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