ワタミは4月19日、外食企業向け業務支援クラウドサービスを手掛けるスタートアップのGoals(ゴールズ)が提供する飲食店の業務支援クラウドサービス「HANZO(ハンゾー)」シリーズのAI(人工知能)を使った売上予測システムを直営店の151店舗、自動発注システムを9店舗に導入したと発表した。
「ミライザカ」「三代目 鳥メロ」「焼肉の和民」「かみむら牧場」の店舗でシステムを導入した。今回、採用した「HANZO」シリーズは、飲食店のバックヤード業務をAIで自動化することで、業務効率化や適正なコストコントロールが行えるクラウドサービス。「HANZO自動発注」「HANZO 人件費」といった機能を提供する。
「HANZO自動発注」は、天候に左右される売り上げの増減や、直近の注文傾向なども加味した売り上げ予測を店舗ごとにAIが行い、適切な食材の発注量を算出する。発注時間の短縮のほか、発注ミスによる食材不足や過剰在庫を防止し、心理的な負担や食品ロスの軽減を図れる。
「HANZO 人件費」は、AIが45日先までの売り上げ予測を基に、時間帯別の予想来客数や必要な従業員数、労働時間目安を提案する。人員の過不足がないシフトの作成に活用できるほか、月次の売り上げ計画も店長のスキルに問わない算出が行える。
ワタミは、2017年度以降、予約管理台帳、キャッシュレス決済、TTO(タッチパネルオーダーシステム)、特急レーン、配膳ロボット、モバイルオーダー、デリバリー一元管理システムなどを導入。今回、店舗運営のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるにために、売上予測システムと自動発注システムを導入することにした。
同社では、AIを活用した売り上げ予測を導入することで店舗のシフト作成時の作業負荷を軽減し、より安定した店舗運営につなげる。また、自動発注システムを導入することで店舗の食材ロスと教育時間を軽減するとしている。
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