感情認識ソフトウェアを開発するAffectivaは、前回の2000万ドル(約22億円)の資金調達に続き、今回5月26日に1400万ドル(約15億円)の資金調達を実施した。リードインベスターをFenox Venture Capitalが務めた。投資家にはIT&ヘルスケアサービスのCAC Holdings、ゲームメーカーのセガサミーホールディングスが含まれており、今回の資金調達によって、Affectivaは感情AIの技術イノベーションを加速させ、グローバル市場への展開を強化する。
Affectivaはニコラス・ランゲベルド氏を会長に指名し、共同創設者であるラナ・エル・カリウビ博士は最高経営責任者(CEO)に就任する。Affectivaは感情AIにおいて、独自の標準を提供している感情データベースを構築し、SaaS、SDK、APIを備えた感情AIデータプラットフォームとなる。
ランゲベルド氏は以下のように述べている。「Fenox Venture CapitalがAffectivaに投資してくれたことを大変うれしく思っています。感情データをどのように活用するかという点で、さまざまな業界で大きな注目が集まってきています。今回の資金調達によって、ゲーム、医療、ビデオ通信など新しい分野へ挑戦していきます」
Affectivaの感情認識技術
Affectivaの感情認識技術によって、ゲーム、広告、医療、自動車など多くの分野で、パーソナライズされた体験を提供することができるようになる。ゲーム開発者はプレーヤーの感情に基づき、ゲームが変化するように設計でき、医療分野では患者の心の状態に応じるアプリケーションの開発が可能になり、そしてウェブセミナーでは、話し手が聞き手の関心に基づきリアルタイムに話し方を修正することができるようになる。
Emotion AIの未来
ラナ・エル・カリウビ博士は以下のように述べている。
「モバイルやIoT製品など多くのデバイスが感情AIを搭載することが一般的になると思いますし、それによって人間の感情や行動に適合する感情AIとユーザーの相互作用が可能になると考えています。それによって、感情AIのビジネスでの応用が加速し、グローバルで様々なイノベーションが生まれると思っています。今回の資金調達によって、機械学習、コンピュータービジョン、感情サイエンスにおいて最高の人材を集め、研究チームの強化を図る予定です。」
【関連リンク】
・AFFECTIVA
・Fenox Venture Capital
・シーエーシー(CAC)
・セガサミーホールディングス(SSHD)
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