COMPUTEX TAIPEI 2024レポートの第二弾はASUSのブースから。
今回のCOMPUTEXは、MicrosoftのCopilot+が搭載されたPCが登場することは予測されていたが、ASUSの場合、自社オリジナルのソフトウエアとなる「MuzeTree」と「StoryCube」を搭載したPC「PortArt」シリーズを展示していた。

アイデアを一緒に考えてくれるMuzeTree
まず、MuseTreeの方だが、下の画像にあるような手書きのキノコのような物体を描くとする。そして、右下のテキスト入力フォームに、「霧深い森にあるキノコの家」と書かく、そして、生成(Generate)ボタンを押すと、それっぽい絵が生成される。

こういった処理はクラウドでやってくれるものは多いが、PCでも1分かからずに処理される。
また、MuseTreeは、絵に対して絵を掛け合わせたり、絵に対してテキストを掛け合わせたりすることもできる。
下の図で、一つの絵から絵とテキストが分岐される様子が表示されているが、ここに新たに絵を投入するとまた新たな絵とテキストが生成される。

こうやって、イメージとテキストを掛け合わせながらいろんなアイデアを検討していくということだ。
写真や動画を分析してくれる、StoryCube
次に、StoryCubeの方だが、例えば家族で複数種類のスマホを持っていたとしても、それぞれのスマホの動画や静止画をPCに取り込むと、そのデータをデバイスごとに時系列に表現してくれたり、映像に映っている人物やシーンを判別して仕分けしてくれるようなアプリケーションだ。


特に後者の機能は、すでにGoogle Photoなどで実現されている機能だが、クラウドではなく、デバイスの中で処理をしているということが重要だという。
AMD Ryzen AI 300シリーズをCopilot+ PCに準拠
また、MicrosoftのCopilot+ PCが発表され、今回のCOMPUTEXでは、それに準拠したPCがたくさん登場しそうだという予測があったが、実際ASUSは「Zenbook S16」などで、この仕様に対応した製品を展示していた。

ASUSの展示は、NVIDIAのGeForceをフル活用し、PCの可能性を見せるような製品を展示していたわけだが、実際のデモを見ている限りでは、まだ多くの方の期待に応えるようになっているようには感じられなかった。
実際に自分のライフログ的な映像や、仕事のテキスト・資料などをPCに入れ込んだ時にどうなっていくのか、この辺は使ってみないとなんとも言えないところなので、製品が発売されたら試してみたいところだ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。