NECは、人と人工知能(AI)が協調して知性を高め合い、安全・安心・効率・公平な社会の実現に貢献するAI技術群のブランド名称を「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ、注1)とし、同名称およびマークをグローバルに展開すると発表した。NECは、注力している「社会ソリューション事業」の中核となるIoT・ビッグデータ・セキュリティなどの先進分野を支える高度なAI技術の開発および活用を加速し、社会の課題解決や企業の変革・成長に貢献する、革新的なソリューションを提供していくという。
昨今、データ量が爆発的に増加する中、分析エンジン(ソフトウェア)の高度化やコンピュータの処理能力向上に伴って飛躍的な発展を遂げているAI技術は、人の能力を補完し、社会課題の解決や、より便利な社会に役立つものとして注目されている。NECは、ますます複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めて、NECのAI技術群を「NEC the WISE」と名付けた。”The WISE”には「賢者たち」という意味がある。
NECは、「見える化」「分析」「制御・誘導」の各領域において、AI関連技術の開発を約半世紀にわたり進めてきた。特に、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御等の技術を有している。
このAI技術を活用したソリューションとして、例えば顔認証技術を活用した「出入国システム」、人には察知できない微かな状態変化を故障の兆しとして発見する「プラント故障予兆検知システム」、機械学習技術を用いた高精度な需要予測に基づく「小売業の発注システム」など、安全・安心な環境を創るパブリックセーフティ、大規模な社会インフラの監視、企業のマーケティング強化や業務効率化といった、幅広い分野で展開している。
今後は、これまで人が判断していた経営判断や新製品開発など、ゴールが一意に定まらない問題に対してAIが多視点から人に示唆を与え、人が幅広い見地から判断することを支援する高度なソリューションを提供していくという。また、オープンイノベーションも積極的に活用し、様々なAI技術を用いて顧客に提供する価値の最大化を進めていく。

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・日本電気(NEC)
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