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TIS・エルブズ・大阪大学石黒研究室、「AIと人の対話シナリオに関する研究」を開始

TISインテックグループのTIS株式会社と、TISが出資している株式会社エルブズは、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 知能ロボット学研究室(以下 石黒研究室)と、AI(人工知能)と人の対話シナリオに関する研究を共同で開始したことを発表した。

今回の共同研究では、石黒研究室の得意分野であるヒューマンロボットインタラクション(人間とロボットやエージェントにおける相互作用技術)の研究実績と、TISの戦略技術センターで実施してきた自然言語処理の研究実績および実装技術を組み合わせ、エルブズが開発を進めている「社会性エージェント(Agents of Socialization)」技術(※1)を活用した高齢者向けコミュニケーションツールのプロトタイプを作成。

共同研究では、このプロトタイプを使用して「人間がロボットやエージェントと社会環境を含めどのように係っていけるか」や「ロボットやエージェントとコミュニケーションを円滑に行えるか」の検証を行う。さらに、その研究成果を、エルブズの高齢者向けコミュニケーションツールの実証実験に活用し、利用者の生の声をフィードバックさせることで、より完成度の高い「社会性エージェント」の実現を目指すという。

TISでは、ロボットやエージェントと人間の役割を明確にして相互に作用しあう係り方が今後のAI活用の重要な要素であり、様々なエンタープライズシステムとAIを連携させる際には、今回の共同研究の成果が活用できると考えている。今回の石黒研究室との共同研究で、「ロボットやエージェントとの役割」をより明確にすることで、効果的なAIとエンタープライズシステムの連携を目指す。

研究題目 : 「仮想エージェントが対話を通じて人とコミュニケーションを行うことにより社会性を獲得する要件と手法に関連する研究」
研究目的 : 基礎自治体における物流、厚生などの住民サービスをより快適に、かつ、より効率的にするプラットフォームを提供するために、仮想エージェントが人に代わって利用者に認知され、対話と前捌きを行うことに関連する技術知見を獲得する。
研究期間 : 2016年6月~2017年3月

※1 「Agents of Socialization(社会性エージェント)」技術:AIが社会に存在する具体的なアクターの代理人(エージェント)として、利用者と対話を行う基盤技術。IoTや機械学習、自然言語処理といったさまざまな要素技術を包含している

【関連リンク】
ティーアイエス(TIS)
エルブズ(Elvez)
大阪大学(OSAKA UNIVERSITY)
大阪大学 石黒研究室

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