エルピクセル株式会社(以下、LPixel)は、人工知能を活用したライフサイエンス画像解析クラウドサービス「IMACEL(イマセル)」の事前登録サイトを公開した。同サービスにより、画像解析の知識がなくとも短時間で高度な画像解析が可能になる。一部の解析を人工知能がサポートすることで、研究のスピードを大幅に加速させることが期待される。
近年、医療・製薬・農業などのライフサイエンス領域における研究画像が膨大化し、ライフサイエンス研究画像データは10年で100倍もの勢いで増加している。しかし、ライフサイエンス論文の約9割に画像が扱われている中、大学の授業で画像処理を学ぶ研究者は全体の約1%に留まり、非効率な画像解析作業による「研究者の作業者化」が問題視されているという(※1)。同サービスは画像処理の知識がなくとも、人工知能のサポートを受けて高度な画像解析を可能とするものだ。
「IMACEL」は、下記の機能でサポートし、随時追加していくという。
- 人工知能による画像解析アシスト機能
– 独自の人工知能との問答システムにより画像の解析メソッドを生成
– 解析方法から一気にバッチ処理
– バッチ処理されたもの同士を比較
– 解析方法や比較結果をダウンロード
– 大切な画像を厳重に保管 - LP-classifier ~機械学習を用いた画像自動分類~
- LP-exam ~画像の不正加工検出~(オプション)
同サービスは「Microsoft Innovation Award 2016」にて審査員特別賞を受賞し、日本マイクロソフト株式会社の支援のもと、同社のクラウドシステムであるMicrosoft Azure上で実装されている。また、公益財団法人三菱UFJ技術育成財団による「平成28年度第1回研究開発助成金交付プロジェクト」に採択されている。さらに、株式会社リバネス主催のアジア最大級のリアルテックシードアクセラレーションプログラムであるTECH PLANTER「第3回バイオテックグランプリ」にて企業賞を受賞した。
2016年秋に国内で販売を開始し、海外では2017年の春に販売を開始する予定だという。
※1 LPixel「研究者を対象とした画像処理に関する実態調査結果を公開」
【関連リンク】
・エルピクセル(LPixel)
・IMACEL(イマセル)
・マイクロソフト(Microsoft)
・三菱UFJ技術育成財団(MU-TECH)
・リバネス(Leave a Nest)
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