株式会社MOVIMASと株式会社レックアイは、機械学習を活用したIoTプラットフォーム開発で協業を開始した。MOVIMASが持つIoT分野におけるクラウドシステムとネットワークに関する知見と、レックアイが持つ稼働監視システム(商品名:KKS)で培った開発力と技術力を組合せ、機械学習エンジンを搭載した様々な分野向けのIoTサービスの開発を行う。2017年年初より事業が開始される。
MOVIMASは、機械学習エンジンを搭載したIoTプラットフォーム“MOVIMAS IoTプラットフォーム”としてサービスを提供する。 またサービス企画・推進については、レックアイをはじめとする社外パートナーとの共創により、社会課題視点・顧客視点のサービス創造を強化していくという。
現在、市場で提供されているIoT/M2M遠隔監視システムの多くは、各種センサー等から取得したデータをモバイル回線等のネットワークを通じてクラウドサーバー上に上げ、データの閲覧や閾値を超えた際のアラート通知にとどまる。監視拠点の人間は、そのIoT/M2M遠隔監視システムを利用し画面に映し出された状況やアラート通知の内容から、監視対象物へのアクションを判断し、実際の作業を実施している。
数年前よりIoT/M2M業界では取得したデータのビックデータ解析や人工知能による判断が求められるようになってきており、監視対象物へのアクションを判断している人間の判断基準を機械に実施させるというニーズが高まっている。
同協業の目的は、MOVIMASが提供するMOVIMAS IoTプラットフォーム上で様々な分野向けのサービスに機械学習や深層学習といった人工知能(AI)の技術の活用だという。機械学習エンジンの搭載により、今まで人が行っていた監視対象物へのアクションを機械が実施することで、予期せぬダウンタイムへの対応、設備の稼働率の向上、維持コストの低減、機械学習による作業効率化が期待できるという。
例えば、設備の不調察知および故障部品の特定を行い、自動的に保守メーカーへの通知、判定内容から適切な保守業務を提示するなどが挙げられる。さらには設備の稼働データより設備の寿命に影響を与える因子分析を行い、設備の残寿命予測を行う。これにより、適切な交換/修繕計画の提示を行うことが挙げられるという。
まずは、MOVIMAS IoTプラットフォームの1ラインアップである設備稼働監視サービス“MOVIMAS ODA” で人間が判断していたポイントを機械に判断させる機械学習の実装からスタートするという。
【関連リンク】
・モビマス(MOVIMAS)
・レックアイ(ReCI)
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