株式会社新生銀行は、人工知能(AI、Artificial Intelligence)を活用して顧客の属性情報や取引・行動履歴などを基に商品ごとの購買確率などを予測するモデルを、同行のリテールバンキング業務に本格的に導入する。
同行連結子会社の新生フィナンシャル株式会社がビッグデータの収集・解析およびAIの活用を目的に平成28年6月に設立したセカンドサイト株式会社の開発したモデルを活用し、新生総合口座パワーフレックスの顧客に対して、平成29年2月を目途に、行動予測や購買予測に基づくマーケティング活動を展開する。
新生銀行では、セカンドサイトが開発したモデルによるデータ解析・分析作業を同社に業務委託し、顧客の属性情報やパワーフレックス口座の取引の情報、インターネットバンキング「新生パワーダイレクト」やウェブサイトの利用情報などに加え、将来的には新生銀行グループの個人の顧客の利用情報もモデルに反映させて、パワーフレックスで提供するさまざまな金融商品・サービスの顧客の購買予測や、行動予測も行う予定だ。
具体的には、投資信託、保険商品や外貨預金などの資産運用商品について、顧客毎にお勧めの商品やその予測購買確率、望ましいアプローチなどを算出し、店舗やウェブサイトにおいて、顧客の顕在的、潜在的な嗜好やニーズに対してより最適な資産運用商品やサービスの提案につなげる。
さらに、住宅ローンについては、潜在的なご利用ニーズのある顧客を発掘するとともに、顧客ごとに最適なアプローチを目指す。また、セカンドサイトでは、設立以来、信用情報に依らない個人向けローンの事前与信モデルの構築に着手してきたが、新生銀行では、このモデルも活用し、同行が提供する無担保カードローンサービス「新生銀行カードローン レイク」や「新生銀行スマートカードローン プラス」の顧客も今般の分析の対象となる。
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