この記事はマイクロソフトのブログ記事で発表された内容である。
ソフトバンクロボティクス株式会社とマイクロソフトは、AIを活用したクラウドロボティクス分野での戦略的協業を発表しており、同分野で様々な取り組みを展開してきた。今回、同協業の一環として、ソフトバンクロボティクスより、Pepper開発者であれば誰でも、同社のパブリッククラウド Microsoft AzureをベースにしたAI機能(Cognitive Services)を、新たな知識の習得や専用ツールを使うことなく、Pepper上に実装することができる取り組みとして、Cloud Robotics Azure Platform V1 SDKの提供とCloud Robotics APIの公開が発表された。
1万行を超えるソースコードで構成されるCloud Robotics Azure Platform V1 SDKには、デバイス間のルーティング機能と送受信制御機能、アプリケーションのルーティング機能と実行制御、各種ロギング、可用性担保の仕組み、管理ツールなどが含まれており、これをPepper開発者は無償で利用できるようになる。
また、Cloud Robotics APIは、想定されるPepperの利用シナリオに沿って、顔認識APIなど200行のコードを共通化しており、開発者はPepperアプリに10行程度のコードを追加するだけでCognitive Servicesの機能を利用することができる。クラウドの知識や開発経験も必要なく、30分程度で Cognitive Servicesが提供する顔認識や翻訳などの機能をPepperから利用する事ができるようになるという。
Cognitive Servicesは、音声、言語、知識、検索など人間の認知機能を25のAPIを通して提供する、マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft AzureをベースにしたAIサービスだ。マイクロソフトは、「みんなの AI」として、誰もがAIの恩恵を受けることができる環境を目指して取り組んでおり、今回の発表は、このAIのパワーをPepperに簡単に加えられる環境を、ソフトバンクロボティクスと同社が共同で整えることで、Pepper利用シーンの拡大を図ることを目指している。
すでに、ネッツトヨタ栃木、ダンロップスポーツクラブの一部の店舗で同コンセプトに基づくソリューションが導入されているという。
詳細はソフトバンクロボティクスのサイトを参照。
【関連リンク】
・マイクロソフト(Microsoft)
・ソフトバンクロボティクス(SoftBank Robotics)
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