NTTレゾナント株式会社は、AIが対話を通じてユーザーの気分に寄り添い、ユーザー理解を深めることで、旅選びのサポートをするサービスの開発に着手する。この技術はNTTグループのAI関連技術「corevo」を活用している。2017年9月を目標にサービス提供を開始する予定としている。
このサービスでは、AIが、旅先や旅行目的がはっきりしていないユーザーの気分に寄り添い、対話を通じて「のんびりしたい」「癒されたい」などのユーザーの気持ちを推察する。次に、「教えて!goo」の旅行に関するQ&Aデータや「gooブログ」の旅行体験記事といった旬なソーシャル情報、「goo旅行」の観光地情報、「goo地図」の地域情報をディープラーニングにより学習し、ユーザー理解を深めることで、ユーザーの気分に寄り添った旅先の提案を行うという。
今回開発されたAI技術(*1)の特徴は、AIとの対話とAIによる旅選びの行動支援だ。
- ユーザーを理解する対話エンジン
2016年9月にサービス提供開始した「教えて!goo」でのAIサービスは、「教えて!goo」の恋愛カテゴリーのQ&Aデータをディープラーニングにより学習し、一問一答形式で回答を生成。対して、今回開発されたAI技術はユーザーとのリアルタイムの対話を繰り返し、ユーザーのあいまいな気分から関心事を理解する。 - 複数のデータベースを学習
同AI技術は、「教えて!goo」の旅行に関するQ&Aデータ、「gooブログ」の旅行体験記事、「goo旅行」の観光地情報、「goo地図」の地域情報といった複数のデータベースをディープラーニングにより学習する。複数のデータベースを学習することで、ユーザーに提案できる情報が増え、AIはさまざまなユーザーの気分に寄り添った旅選びを支援することができるという。
対話エンジンは2017年3月に日本テレビ放送網株式会社と共同実験を行い、今後も各社との連携を検討するとしている。
(*1) NTTグループのAI関連技術「corevo」の自然言語処理技術を応用したディープラーニングによる独自のAI技術。
【関連リンク】
・NTTレゾナント(NTT Resonant)
・corevo(コレボ)
・日テレ(NTV)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。